胸痛・胸やけ

胸痛・胸やけとはどのような症状か

胸痛とはその名前の通り、胸の痛みのことをいいます。

胸のあたりには様々な内臓があり、肺や心臓など、人間が生きるために大切なものも多いのが特徴です。そのため、原因となっている疾患がどこにあるのかを探すことが治療のために欠かせません。

  • 皮膚
  • 身体表面付近の神経
  • 筋肉
  • 消化器(食道、胃・十二指腸など)
  • 呼吸器(肺・気管など)
  • 循環器(心臓・血管関係)

また、どれだけ検査をしても明らかな原因が見つからない場合には、こころの病気が原因となっていることもあります。

一方で、「胸がチリチリするような痛みがある」「すっぱい感じがする」と言ったような症状のことを指すのが胸やけです。主な原因は、本来は胃で作られ、胃の中だけで消化のために使われるはずの胃酸が、何らかの原因で食道の方に逆流してきてしまうことです。

胸痛・胸やけがあるときに心がけること

胸痛については先述のように、生命の危険につながる疾患が原因になっていることが多いです。激痛が走る場合はもちろんですが、さほど痛くないから大丈夫だと思っていると、あっという間に状態が悪化するということもあるため、基本的には救急車を呼びましょう。

胸やけの場合は少々異なり、急いで医療機関に行かなければいけないことは少ないです。まずは、食べすぎ(特に脂肪の多い食事)・アルコールの飲みすぎ・ストレス・喫煙など、身体に負荷のかかるような行為を控えましょう。ただし、症状が長期間続くようであれば、検査を行ってしっかりと原因を探すことも必要になります。クリニック等で医師に相談してみましょう。

胸痛・胸やけの原因として考えうる疾患

胸痛、胸やけを起こす病気は多岐にわたります。

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃液が食道の方に逆流してしまう病気です。肥満気味の方がなりやすいとされていて、横になった時や食後に胸やけを感じる、何となく酸っぱい感じがするなどの場合には、逆流性食道炎の可能性が高いと考えられます。

自然気胸

自然気胸は、肺に穴が開いて空気が体内に漏れ出してしまう病気です。やせ型で胸の薄い若い男性に起こりやすく、タバコを吸っている・吸っていたことがある場合にはよりリスクが高くなります。胸の痛みに加え、息切れがする、呼吸がしづらいなどの症状がある場合には、早めに病院を受診しましょう。

狭心症(労作性狭心症・冠攣縮性狭心症)

狭心症という名前に聞きなじみがある方も多いのではないでしょうか。階段の上り下りや坂道を上る時に胸が痛くなる場合は、こちらも可能性が高いといえます。また、同じような胸の痛みが夜間や早朝に起き、1時間程度続く場合にも、狭心症が考えられます。

マロリーワイス症候群

あまり聞いたことがない病名かもしれませんが、これは繰り返す嘔吐で食道と胃の境目が裂けてしまう病気です。吐いた直後から胸が痛かったり、吐いたものに血が混じっている場合には、病院で血を止める処置を行う必要があります。

これ以外にも様々な原因が考えられ、大したことないだろうと思っていたのに実はとても危ない状態になっていた、ということも少なくありません。自分で判断するのは難しいことも多いですので、一度医療機関を受診しておくと安心です。

胸痛・胸やけを伴う、緊急度の高い疾患

見逃してはいけない危険な疾患として、以下の5つが挙げられます。

  • 心筋梗塞
  • 大動脈解離
  • 肺塞栓症
  • 緊張性気胸
  • 特発性食道破裂

以下のいずれかに当てはまる場合には、これらの疾患が原因になっている可能性が高まります。急いで救急車を呼んでください。

  • 胸の痛みが肩の方まで広がってくる
  • 冷や汗が止まらない
  • 胸・背中の痛みが徐々に移動する感じがする
  • 失神してしまった
  • 手術後・飛行機搭乗後などで、長時間同じ体勢を取っていた直後に起きた
  • 吐いた後に激しい胸の痛みが続いている

まとめ

  • 心臓や血管の病気はもちろん、消化器や呼吸器など様々な病気で胸痛、胸やけが起きえます。
  • 時には命を落とすような病気が隠れているときもあり、注意が必要です。