淋菌に感染した時はどのように治療するの?ガイドラインを医師が解説

淋菌に感染した時はどのように治療するの?ガイドラインを医師が解説

淋菌に感染した時はどのように治療するの?ガイドラインを医師が解説

石黒 剛

GO ISHIGURO

石黒 剛

GO ISHIGURO

医師

大学在学時から現在の病院中心の医療システムに疑問を持ち、 日常生活に医療を提供するシステム作りをミッションに掲げる。 2019年、訪問診療専門の「いしぐろ在宅診療所」を兄と二人で開業。 クリニックTENでは、働く世代に焦点を当て、生活に溶け込む医療機関の実現を目指す。

そもそも淋菌ってどんなもの?

淋菌(りんきん)は細菌のひとつです。とても弱い菌で、ヒトの粘膜にくっついていないと生きていられず、粘膜から離れると数時間程度ですぐに死んでしまいます。ほかにも日光にあたったり、乾燥したり、温度が変化したり、消毒されたりすると、簡単に死ぬくらい弱い菌です。

 つまり、粘膜同士が触れるような行為をしなければうつることはほとんどありません。セックス・アナルセックス・オーラルセックスなど、性的接触によって感染します。

この淋菌に感染して起こるのが淋菌感染症、「淋病」です。男性では比較的症状が強く、「おしっこをする時に痛みがある」「膿のようなものが出てきた」という尿道炎の症状がみられます。一方の女性は、男性と同じく尿道炎の症状が出ることもありますが、「おりもののにおいが強い」「おりものが膿のような見た目をしている」「陰部がかゆい」などの子宮頚管炎症状で感染に気づくことが多いです。しかし、男性と異なり、症状がまったくなかったり、あっても軽かったりするので、感染に気づかないことも少なくありません。

淋菌の治療はどうやるの?

誰でも、どの医療機関でも、一定の水準が保たれた医療を受けられるように、ガイドラインが作られています。ガイドラインは、これまでに行われた研究や、論文などで報告されてきた内容を、専門家たちが集まって吟味し、現在の医療で最も信頼できる診断方法・治療方法をまとめたものです。医師は、このガイドラインにしたがって、患者さんに医療を提供します。

淋菌感染症は、性感染症の一種です。性感染症の診断や治療をまとめたガイドラインとして、「性感染症診断・治療ガイドライン2016」というものがあります。

 このガイドラインでは、どの部位に感染しているか・どのような症状が出ているかによって、最適な治療が個別に説明されています。

淋菌の治療を感染箇所・症状別に見てみると?

尿道・子宮頸管に感染している場合

①点滴を1回:セフトリアキソン

②筋肉注射を1回:スペクチノマイシン

最初に検討されるのが①です。セフトリアキソンという抗菌薬を注射します。ほとんどの患者さんがこの治療でよくなります。治療は1回だけです。また、のどにも感染している場合、①であればのどの感染の治療もできるので、たいていの場合はこの①が選択されます。

精巣上体・骨盤内臓器に感染している場合

①1日に1~2回の点滴を7日間:セフトリアキソン

②筋肉注射を1回、3日後に左右のお尻にそれぞれ筋肉注射を1回ずつ:スペクチノマイシン

これらは重症度に応じて医師が最適な回数を選択して行う治療になります。尿道・子宮頸管の感染とことなり、精巣上体・骨盤内臓器はより体内の深いところにあるので、治療が難しくなります。

のど(咽頭)に感染している場合

①点滴を1回:セフトリアキソン

尿道・子宮頸管と同じです。ただし、スペクチノマイシンという抗菌薬は、あまりのどの治療に向かないので、基本的にはセフトリアキソン一択になります。セフトリアキソンが使えない患者さんの場合には、経口のシロップ薬を使ったり、ほかの種類の抗菌薬を検討することもあります。

全身に感染が広がっている場合

①1日に1回の点滴を3~7日間:セフトリアキソン

治療が効いているかどうかを細かくチェックしながら、具体的な治療期間を医師が調整します。

眼(結膜)に感染している場合

①お尻への筋肉注射を1回:スペクチノマイシン

②点滴を1回:セフトリアキソン

どちらの治療も選択肢になりえます。ただし、日本の保険制度では、②は保険が適用されないため、治療費が高額になります。

直腸(大腸の末端、肛門につながる部分)に感染している場合

・お尻への筋肉注射を1回:スペクチノマイシン

・点滴を1日に1回:セフトリアキソン

どれくらいの期間治療するかは、それぞれの患者さんに応じて医師が判断します。点眼薬は、あまり有効なものが見つかっていないのが現状です。

参考文献一覧

日本性感染症学会. 性感染症診断・治療ガイドライン2016

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