性感染症

内容監修

クリニックTEN 医師

clinic ten doctor

クリニックTEN 医師

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性感染症とは

性感染症とは「性行為で感染する病気」の総称です。細菌・ウイルス・原虫などが主な原因となります。性感染症は珍しい病気ではなく、日常生活で性行為を行えば誰でも感染しうる可能性があります。

無症状あるいは症状が軽く発症に気づきにくい場合も多く、受診が遅れるとパートナーにも感染が広がったり、放置してしまうと不妊症の原因となることや、母子感染により次世代にも影響が及ぶ可能性もあります。万一罹患した場合には早期に発見し適切な対応を行うことが重要です。

当院泌尿器科での性感染症検査と治療

主に症状がある場合には健康保険の適用として保険診療となるケースがありますが、症状がない場合には保険適用外となり自費診療にてご案内いたします。
(症状があっても疾患により自費診療の適用となる場合もございます。ご了承ください。)

検査結果については主にLINEで送付しており、原則として結果説明のためにご来院いただく必要はありませんが、一部疾患において詳細の解説が必要な場合、また治療が必要なケースにおいては再診をお勧めさせていただきます。

また、性感染症も含めた女性のデリケートゾーンについてのお悩みについては婦人科にて診療いたします。

代表的な性感染症の特徴

クラミジア

感染後1〜3週間程度で、排尿時の痛み・むずむず感・かゆみなどの症状や尿道から膿が出る等の症状が出現しますが、症状が比較的軽度であったり無症状の場合も多いです。見逃されてしまうとパートナーへ感染が広がりやすいため注意が必要であり、女性が感染すると不妊症の原因ともなり得ますので適切な検査や治療が必要となります。

淋菌

感染後2〜7日間程度で、排尿時の痛みや黄白色の膿が尿道から出る等の症状が出現しますが、クラミジアと比べて痛みが強い・膿の量が多量など症状が強く出現することが特徴です。適切な治療を行わなければ不妊症のリスクとなるため確実な検査と治療を要する疾患です。

マイコプラズマ・ジェニタリウム

クラミジア・淋菌と比較し治療薬への耐性化が進行しており、適切な治療を行わなければ長期にわたり持続感染しうる疾患です。マイコプラズマ・ジェニタリウムは女性に感染した場合早産リスクにつながる可能性も報告されています。性感染症を疑う際にはマイコプラズマ・ジェニタリウムの可能性も考慮した検査を行い、検査陽性であれば適切な治療の早期開始が推奨されます。

トリコモナス

トリコモナスは女性生殖器に感染する原虫(寄生虫)であり、男性の生殖器に感染した場合尿道炎を呈しうることが知られています。自覚症状なく自然に改善することも多い一方、数ヶ月にわたり感染が持続する場合もあります。性感染症としてトリコモナスへの感染が疑われる場合は速やかに検査を行い、罹患している場合は適切な治療が必要となります。

保険診療について

性感染症治療も保険診療の適用となる場合があります。初めての症状や、一度治療が終了したのちに改めて症状が出現した場合は、泌尿器科にて初診のご予約ください。

診察にて症状や経緯を聴取させていただき、必要と思われる検査や点滴・内服処方を行います。検査の結果はLINE等でもお知らせいたしますが、検査内容により再度の診察および詳細の解説をさせていただく場合がございます。

保険診療での性感染症検査・治療の費用目安は、自己負担3割の場合で「2,000-4,000円」程度です。検査内容や処方の有無によっても変動しますのでご了承ください。

自費診療について

症状がなくとも検査や治療等を希望される場合には、自費診療として診察が可能です。また、自費診療にて検査し陽性であった場合、その後の治療においては保険診療の適用となることがあります。

自費診療の費用について

自費診療・検査の費用につきましては下記をご参照ください。

<診察料>

  • 自費初診料:2,750円(税込)
  • 自費再診料:1,100円(税込)

<提出する検査>

  • 淋菌 / クラミジア 2種PCR検査:11,000円(税込)
  • 腟トリコモナス / マイコプラズマ・ジェニタリウム 2種PCR検査:11,000円(税込)
  • STDマイコプラズマTMA検査:16,500円(税込)
    • マイコプラズマ / ウレアプラズマの詳細4種を検査

<採血で提出する検査>

  • 梅毒:5,500円(税込)
  • HIV:5,500円(税込)