内容監修
石黒 剛
GO ISHIGURO
石黒 剛
GO ISHIGURO
医師
大学在学時から現在の病院中心の医療システムに疑問を持ち、 日常生活に医療を提供するシステム作りをミッションに掲げる。 2019年、訪問診療専門の「いしぐろ在宅診療所」を兄と二人で開業。 クリニックTENでは、働く世代に焦点を当て、生活に溶け込む医療機関の実現を目指す。
残っている卵子の数の目安を検査で知ることができます
将来妊娠をお考えの女性の皆様のプラン設計にお役立ていただける検査の一つとしてAMH検査(抗ミュラー管ホルモン検査)があります。AMHは卵巣から出されるホルモンの一つであり、卵巣の中に残る卵子の数を反映するとされています。このような機能をもつAMHは、不妊治療の分野では近年話題になり注目されています。
卵子を保存している臓器が卵巣です。新しい精子が毎日作られる男性と違って、女性が持つ卵子の数は増えず、年齢とともに減少します。元々持っている卵子の数や減っていくスピードは個人差が大きいため、妊娠を望むタイミングで卵子が非常に少ない、ということもあります。
AMHは月経周期の影響を受けにくいため、お好きなタイミングで測定できます。採血だけで測定できる検査です。
当院外来でのAMH検査について
- 所要時間 5分程度
- 費用 11,550円(税込) (自費初診料2,750円+検査料8,800円の合計となります。)
- 健康診断のオプションとして実施する場合は6,600円(税込)にて対応いたします。
- ※検査結果の確認には、婦人科の受診(月曜のみ9:00〜18:00)が必要となります。
東京都の「プレコンセプションケアに係る取組」の支援事業対象の方へ
- 費用 実質無料
- 検査時に上記「当院でのAMH検査について」記載の費用合計○○円を当院にお支払い(クレジットカード決済)いただきます。結果が出た後に国立成育医療研究センターをご受診後、ご自身で東京都へ費用申請を行うことで、東京都より費用全額が助成されます。
- ※助成申請に関してのお問い合わせは当院ではご対応いたしかねます。東京都福祉局からのご案内やHPを参照の上、必要時福祉局へお問い合わせをお願いいたします。
- (参照:https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/preconception.html)
- 予約方法
- 予約ページ(https://reserve.clinicten.jp/reservations/new?department=08) より「婦人科」、「AMH検査(※東京都の支援対象の方のみ)」を選択しご予約ください。
- 予約ページ(https://reserve.clinicten.jp/reservations/new?department=08) より「婦人科」、「AMH検査(※東京都の支援対象の方のみ)」を選択しご予約ください。
- 受診の流れ
- 受診当日は医師の診察はなく、看護師にて採血を実施して終了となります。
- 受診後1週間程度で、LINEにて検査結果をお送りいたしますので、結果説明のための再診は必要ありません。
- 検査結果の詳細説明についてはLINEにて対応いたしかねますため、国立成育医療研究センターの受診時にお聞きくださいますようお願いいたします。
よくある質問
(1)AMHの値は高齢になるほど低くなってしまうのですか?
おおよそ相関していて、年齢が高くなるとだんだんと低くなると言われています。
しかし、その減り方にはかなり個人差があります。
(2)AMHの値が低いと自然妊娠は難しいのでしょうか?
一概にそうとは言い切れません。
AMHの値が40歳相当であっても自然に妊娠・出産している20代女性はたくさんいます。
妊娠に重要なのは卵の「質と数」です。残っている卵子の質がいい若い世代では、自然に妊娠することも望めます。
年齢が高くなると「質と数」両方の低下が予想されますので、早めの不妊治療を考えたほうがいい場合もあります。検査数値についての詳細は医師からご説明可能ですので、ご不明な点などあれば婦人科を受診ください。
(3)AMHの値を増やす方法はありますか?
残念ながら、AMHの値を向上させる方法は現状ありません。
女性の持つ卵子数そのものを増やす方法がないためです。
(4)AMHの値が高ければ安心ですか?
AMHが実年齢の平均と比して高すぎる場合、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性が考えられます。PCOSでは排卵がうまくできていないことがあるので、妊娠を検討している場合は一度婦人科受診をお勧めします。