TEN Therapeutic Program

内容監修

荘子 万可

MARK SOSHI

荘子 万可

MARK SOSHI

医師/日本泌尿器科学会認定専門医

泌尿器科、血液透析科を専門領域として研鑽を積む中で、健康寿命を延ばしより良く生きる (well-being) ことに興味を持ち、男性機能やアンチエイジングに関して造詣を深める。 クリニックTEN では、一般内科外来や健診の他、メンズヘルス外来を担当する

「セラピューティック」治療とは?

近年 SNS などで「セラピューティック」治療というものが盛んに話題になっています。が「一時的に肌が荒れるけど、肌がとてもきれいになる治療」というイメージくらいで実際にどのような治療法なのかを理解されている方は少ないのではないでしょうか。
セラピューティック治療は主にトレチノインというビタミン A 誘導体を外用することで肌の新陳代謝を上げ、シミや肌のくすみなどを強力に改善させる治療法です。

問題点

現在広く行われている「セラピューティック」治療では通常18 週間、すなわち4 ヶ月半の間トレチノインを用いた治療を行うことが多く高い治療効果を上げていますが、その一方でその間は皮むけや乾燥などの強いビタミン A 反応を許容しないといけないという問題点がありました。

クリニックTENのセラピューティック治療

クリニックテンでは IPL 治療 を併用することでシミの治療を強化しつつトレチノインの使用期間を7 週間と大幅に短縮し皮むけや乾燥などを可能な限り抑えた、独自の TEN Therapeutic Program を提供しております。

TEN Therapeutic Program ではシミの色素を IPLで破壊しつつ、ハイドロキノンで阻害し、トレチノインで強力に新陳代謝を進めることで、通常行われている「セラピューティック」治療よりも2 ヶ月近く短い合計11 週間でシミ、肌のくすみに対する根本的な治療を提供します。

TEN Therapeutic Program

トレチノインのクリニックでの処方と IPL の併用が必要となりますので、オンラインではなくクリニックの実地での治療しか承っておりません。

症例写真

IPL(LUMECCA)・GAUDISKIN®併用

全体 
主訴トレチノイン・ハイドロキノン外用トラネキサム酸内服IPL治療  治療回数5〜7回 費用:44,560〜80,860円(税込)IPLの回数、使用する薬剤によって金額が変動します 主なリスク:アレルギー反応、炎症性色素沈着、熱傷、肝斑の悪化、白肝症などの可能性があります。
拡大写真

使用する製剤は次の通りです。

スムースクレンズ (5,940 円)

肌への刺激が極めて少ない洗顔剤。洗浄成分であるパラベンを保湿成分であるヒアルロン酸で包むことによって摩擦の限りなく少なくし、目元の肝斑を予防しながらの治療を可能にします。

インナーモイスト TA ローション (6,820 円)

保湿成分であるセラミドを配合した保湿力の高い化粧水。抗炎症成分であるジカリウムを配合することによって、ビタミン A 誘導体を使用する際に起こるビタミン A 反応を最大限抑えてくれます。

HQ クリア (9,900 円)

シミに対して極めて強い活性を持つハイドロキノンを配合したクリーム。他のハイドロキノン製剤では刺激が強くて使用できなかった方でも使用できる肌への刺激感の少ない製剤です。
トレチノイン 0.1% クリーム (13,200 円)
TEN Therapeutic Program の根幹をなす薬剤です。IPL やハイドロキノンで破壊されたシミを強力にターンオーバーさせ、シミの治療並びにくすみ、シワの改善に効果を発揮します。

トラネキサム酸 500 mg (3,300 円)

シミの原因であるメラノサイトを抑制してシミの改善、並びに物理的刺激による新たなシミの産生を防ぎます。
その他、TEN Therapeutic Program は原則として3 回のIPL(LUMECCA) (66,000 円)を併用して行います。上記薬剤と IPL を併用しておおよそ3 ヶ月程度で161,920 円となります。

(在庫状況により、製品や料金が異なる場合がございます。詳細はお問い合わせください。)

セラピューティック治療の流れ

①カウンセリング

肌の状態を確認して、セラピューティックプログラムによる治療が適しているかどうかを診察します。

②ハイドロキノン製剤 アレルギー確認、トラネキサム酸内服開始

ハイドロキノン製剤のテスターを使って、2週間程度かけてアレルギーが出ないかを確認します。

また、トラネキサム酸の内服を開始します。

③トレチノイン製剤、ハイドロキノン製剤導入

トレチノイン製剤の外用を開始し、1ヶ月程度かけてA反応の程度やアレルギーが出ないかを確認します。

また、ハイドロキノン製剤の外用を開始します。

④IPL治療

シミの状態、程度に応じて1回から最大3回のIPL治療を行います。

⑤レチノール製剤への移行

トレチノイン製剤からレチノール製剤への移行を行います。

治療期間・回数・費用

治療期間 およそ3ヶ月

治療回数 5〜7回

費用の総計 44,560円〜80,860円(税込)

(IPLの回数、使用する薬剤によって金額は変動します)

肌トラブルにお困りなら当院をご受診ください

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リスク・副作用・合併症について

【HQクリア】

ハイドロキノンに関してはおよそ100人に1人程度でアレルギー反応が認められることがあります。当院では少量のお試し用HQクリアをお渡しして、アレルギー反応が出ないことを確認してから、本格的な使用を開始しております。

またハイドロキノンという成分は、長期にわたり使い続ける成分ではありません。一定期間の使用後、休薬期間が必要です。医師が診察の上、使用状況やお肌の状態を確認しながらしっかりと管理いたします。

【デュアルレチノプラス】

開始直後は頬が少し赤くなったり、口の周りなど皮膚が薄い部分の皮が少しめくれることがあります。いわゆる「粉ふき芋」のような状態です。それは通常1−2週間で収まることが多いです。

【スムースクレンズ】

ごく稀にアレルギーが起こる可能性があります。

【インナーモイストTAローション】

ごく稀にアレルギーが起こる可能性があります。

【HQクリア】

稀にアレルギーが起こる可能性があります、長期使用により白肝症を起こす可能性があります。

【トレチノイン】

ごく稀にアレルギーが起こる可能性があります。使用直後に皮膚が赤くなったり、乾燥したり、皮膚の薄い部分が少しめれたりする可能性がありますが、一般的には1〜2週間で収まることが多いです。炎症性色素沈着が起こる可能せがあります。

【トラネキサム酸】

食欲不振、胸焼け、痒感掻など海外治験で超高用量投与(3,000mg/day)で15,000人に一人の割合で下肢静脈血栓症の可能性が指摘されています。

未承認医療機器に関して

未承認医薬品等

LUMECCA:当院治療で使用しているLUMECCAは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。

トレチノイン:当院で使用しているトレチノインは医薬品医療機器法上の承認を得ていない未承認医薬品です。

ハイドロキノン:当院で使用しているトレチノインは医薬品医療機器法上の承認を得ていない未承認医薬品です。

入手経路等

LUMECCA:当院で使用しているLUMEcCAは国内販売代理店経由でイスラエルのInMode社で製造されたものを当院で輸入しております。

トレチノイン:国内輸入代理店経由で医師個人輸入として BIHAKUEN 社製トレチノインを使用しています。

ハイドロキノン:GaudiSkin 株式会社から日本製製剤を購入し使用しています。 

国内承認医薬品等の有無

LUMECCA:国内においては承認されている医療機器はありません。

トレチノイン:本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

ハイドロキノン:本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

諸外国における安全性に係る情報

LUMECCA:米国のFDA(アメリカ食品医薬品局)およびCEマークに承認されています。

副作用のリスクとして局所的な痛み、紅肝、腫れ、皮膚が硬くなる、水脹れ、火傷などの皮膚のダメージ、色素沈着が報告されていますがLUMECCA特有の副作用というより、IpL治療における一般的なリスクとなります。

トレチノイン:諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

ハイドロキノン:諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。