30代からのAGA治療は遅い?薄毛の原因と対策を解説

30代からのAGA治療は遅い?薄毛の原因と対策を解説

30代から薄毛が進行するのは、年齢が原因と諦めていませんか?

実は30代からの薄毛はAGAが原因のケースもあり、治療によって症状の進行を止めたり、場合によっては改善させたりすることも可能です。

この記事では、30代で薄毛が起こる原因や、AGAと壮年性脱毛症との違い、AGAの治療法を紹介します。

30代からの薄毛治療は遅くありません。この記事を参考に、対策を検討してみましょう。

30代の薄毛は頭皮環境やAGAが原因

30代から起こる薄毛は、頭皮環境の悪化やAGAが原因です。頭皮環境は、食生活や生活習慣の乱れ、ストレスなどによって悪化します。

まずは、30代の薄毛の原因をそれぞれ説明します。

頭皮環境が悪化する原因

頭皮環境が悪化するのは、普段の生活に原因があります。例えば、食生活が偏ったり、夜更かしで睡眠不足になったりするケースが挙げられます。

食生活の乱れ

頭皮環境の悪化原因の一つが、食生活の乱れです。

砂糖が多く含まれる飲料や菓子類ばかり食べたり、麺類や穀類など炭水化物に偏った食事を好んだりしていると、栄養バランスが崩れてしまいます。 野菜を食べず、肉ばかり食べることも、栄養バランスが乱れて頭皮環境が悪化する原因です。

食生活が乱れると、頭皮の皮脂が多く分泌され、脱毛を促進する可能性があります。毛髪の材料となるタンパク質やミネラル、亜鉛を意識して摂取することが大切です。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れも、頭皮環境を悪化させる原因の一つです。

具体的には、睡眠時間の不足や運動不足などが挙げられます。とくに睡眠時間が不足すると、寝ている間に作られる成長ホルモンが少なくなり、毛髪の成長が遅くなって薄毛につながります。

睡眠のゴールデンタイムは22時〜翌日2時といわれており、この時間にしっかり睡眠を取ることが重要です。

また適度な運動も、生活習慣を整えるのに有効です。日中に太陽光を浴びると、睡眠の質を高めるメラトニンの分泌が促進されます。メラトニンは、体内リズムを整えるホルモンの一種です。

日中の適度な運動は、入眠しやすくなったり睡眠の質を高めてくれたりします。

ストレス

強いストレスを受けることも、薄毛を誘発する原因の一つです。

ストレスを感じると自律神経が乱れて、血管の収縮を促します。頭皮の血管が収縮すると、毛髪の成長に欠かせない栄養素が送られにくくなり、弱々しい毛髪が作られます。細く弱い毛髪が増えることは、薄毛を実感しやすくなる原因です。

AGAの発症

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、日本人男性は20代後半から30代にかけてAGAによる薄毛が顕著になると考えられています。

AGAでは男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが、毛髪の根本にある毛包と呼ばれる部分の受容体に結合。この反応が毛髪の成長因子を抑制して、脱毛につながるメカニズムです。AGAになると毛髪の成長期が短くなるため、毛髪は細く柔らかくなる傾向にあります。

30代でAGAが起こる理由

日本皮膚科学会の報告では、AGAは30代の日本人男性の約20%に発症するとされています。

実はAGAが起こる理由は明確になっておらず、家族間で症状が遺伝する遺伝要因が強いとも考えられています。

ただし、父親がAGAでなくても、祖父にAGAの遺伝要因があると息子に遺伝する可能性があることを理解しておきましょう。遺伝子は母からも受け継がれるため、母方の祖父にAGAの遺伝要素があると息子にAGAが遺伝します。

遺伝要因以外で、30代でAGAが起こる主な理由は、ホルモンバランスの乱れや生活習慣の乱れ、ストレスなどです。

AGAと30代以降で発症する壮年性脱毛症との違い

薄毛の原因として、AGA以外に若年性脱毛症や壮年性脱毛症といった言葉を聞いたことがあるかもしれません。

まだAGAの詳細が明らかでなかった時代に、年齢ごとにわけて「〇〇脱毛症」と呼んでいたため、今でも名称だけが残っています。

若年性脱毛症は10代〜20代、壮年性脱毛症は30代〜40代の男性に起こる薄毛症状のことです。若年性脱毛症も壮年性脱毛症も、男性ホルモンのジヒドロテストステロンが関与し、AGAと原因はまったく同じです。

現在は、年代で脱毛症の名称を変えることなく、統一してAGAと呼んでいます。

30代の薄毛・AGA対策

AGAの原因は遺伝要因が強いため、予防するのは難しいと思われるかもしれません。しかし症状が現れたとき、迅速に対策を取れば薄毛の進行を抑制したり、回復させたりできる可能性があります。

ここからは、30代で発症した薄毛やAGA対策の方法を紹介します。

頭皮環境を整えるヘアケア

薄毛やAGAになってしまった場合、まずはヘアケアで毛髪が発毛しやすい環境を作ってあげましょう。

とはいっても、市販されている育毛シャンプーは、あくまで毛髪が育ちやすい環境を整えるためのもの。新しい毛髪を生やす効果はないため、直接的な発毛効果は期待できません。

育毛シャンプーでのヘアケアは、頭皮環境を整えて、生えてきた毛髪が育ちやすい環境を作ります。そのため、誤ったヘアケアは逆効果です。

シャンプーの洗い流しが不十分で頭皮の皮脂やフケが残っていると、新しい毛髪がうまく育たなくなります。反対に、何度もシャンプーしたり爪で頭皮を傷つけたりすると皮脂が失われ、頭皮が乾燥して毛髪にとって育ちにくい環境になってしまいます。

育毛シャンプーを使うときは、1日1回頭皮を傷つけないように洗髪し、十分にすすぐことが大切です。

また、市販の育毛シャンプーにはさまざまな種類があり、選ぶ際に迷うかもしれません。

育毛シャンプーに含まれる成分も数多くあり、自分に適したものを選ぶ必要があります。もしヘアケア用品選びに迷うなら、薄毛やAGAを診療しているクリニックで相談するのもよいでしょう。

AGA治療

先に説明したとおり、育毛シャンプーでは毛髪の成長環境を整えるサポートしかできません。つまり、毛髪を生やすサポートにはならないということです。

一方、クリニックで受けられるAGA治療は、発毛を促進する効果があります。厚生労働省が認可した内服薬を使用して治療します。

ただし、AGA治療は保険適用外の自由診療です。健康保険は適用されず、全額自己負担であることに注意しましょう。

クリニックで受けられるAGA治療には、いくつかの種類があります。主な治療方法は、次のとおりです。

  • 内服薬:毎日内服薬を服用する治療
  • 外用薬:決められた用量で頭皮に直接薬剤を塗布する治療法
  • メソセラピー:頭皮に直接薬剤を注射する治療法
  • 自毛植毛:残っている自分の毛髪を薄毛部分に移植する治療法

メソセラピーや自毛植毛は治療費が高額になるため、初めは内服薬や外用薬で治療するのが一般的です。内服薬や外用薬を使っても効果が十分に得られない場合、メソセラピーや自毛植毛での治療も希望できます。

内服薬だけでの治療も受けられますが、外用薬と併用する治療方針のクリニックもあります。

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30代のAGAは内服薬で改善する

AGAの治療を始めるのに、30代では遅いことはありません。ただし、できるだけ早く治療を始めるのがおすすめです。

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では、内服薬・フィナステリドの内服を毎日1mg5年間続けた場合、とくに40歳未満の軽症例でより高い効果を示したことが報告されています。全体では、99.4%の症例で症状が改善しています。

AGA治療に使われる内服薬は、フィナステリドやデュタステリドです。デュタステリドも、実験では優れた効果を発揮すると報告されています。

2つの内服薬の違いは、次のとおりです。

内服薬の有効成分販売名厚生労働省の認可副作用
フィナステリドプロペシア性欲減退、勃起不全、精液量減少など
デュタステリドザガーロ射精障害、性欲減退、勃起不全など

参照:クリニックTEN「AGA治療薬のプロペシアとザガーロとは?効果や違いを医師が解説」

フィナステリドはプロペシア、デュタステリドはザガーロの名前で処方されるのが一般的です。フィナステリドは、一般にデュタステリドより副作用の頻度は低いものの、効果も若干弱いとの報告があります。

またデュタステリドは、フィナステリドより効果が強いとの報告がありますが、副作用の頻度が多いとされています。

>>AGAおすすめクリニックはこちら

30代の薄毛・AGAは早めの対策が吉

薄毛やAGA対策は、30代からでも遅くありません。

しかし症状が進行するほど、治療効果を感じにくくなる可能性があるため、できるだけ早く治療を開始しましょう。内服薬による治療は、40歳未満でより効果的であったとの報告もあります。

AGA治療は、内服薬と外用薬の併用が一般的です。内服薬にはフィナステリドとデュタステリドの2種類があり、それぞれに特徴があります。デュタステリドは、フィナステリドより効果が強いとの報告もありますが、副作用の頻度が高いことも理解しておくとよいでしょう。

自分に合った治療法をできるだけ早く開始するため、まずは薄毛・AGA治療を行っているクリニックを受診するのがおすすめです。

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AGAクリニック選びのポイント

TEN LABO編集部
AGAは長期的な治療になります。以下に注意してクリニックを選ぶと良いでしょう!

クリニック選びのポイント

  1. 医師や受付スタッフの対応が親身
  2. 疑問に感じたことにも答えてくれる
  3. 必要ない治療を勧めてこない
  4. 副作用についての説明がある

AGA治療の基礎知識

AGA治療の効果が出始めるまでの期間

治療の効果を感じられるのは、3~6ヶ月かかります。3ヶ月で確実に効果が出る保証はありません。約1年間の継続が求められます。

TEN LABO編集部
AGAの治療法、費用、副作用についてまとめました。




AGAの主な治療方法は以下の通りです。

治療法概要
内服薬プロペシアなどで脱毛シグナルを弱める
外用薬ミノキシジルなどを使い。発毛を促進させる
自毛植毛後頭部の髪の毛を頭皮ごと移植する

AGA治療では人によっては副作用が起こる可能性があります。
副作用を感じる患者は全体の0.1%〜0.2%と低く珍しいケースです。
医師と相談しながら治療を進めていきましょう。

【起こり得る7つの副作用】
  1. 毛が濃くなる
  2. 倦怠感が出る
  3. 性欲が減少する
  4. 勃起不全(ED)
  5. 動悸や息切れがする
  6. 立ちくらみ(めまい)がおきる
  7. 頭皮がかゆくなる(かぶれる)

AGA治療にかかる費用

TEN LABO編集部
調査した20クリニックの月にかかる平均費用は以下の通りです。参考にして下さい。

予防(月額の最費用平均)4,800円(税込)
発毛(月額の最低費用平均)
33,000円(税込)

※20クリニックから6ヶ月にかかる費用を月額に割り戻し計算しています。
※ご自身の症状によって費用は変動します。

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