AGAは早期治療がカギ!受診のタイミングや治療法を解説

最近髪が薄くなってきたと感じている方の中には、「AGAのクリニックで治療を受けた方がいいのかな」と迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。髪のお悩みを抱えていても、いざ病院に行くとなると勇気がいりますよね。

本記事では、薄毛を引き起こす要因の一つとして知られているAGAについて、早期治療の重要性を解説します。

  • 髪のお悩みで病院に相談するか迷っている
  • 病院でのAGA治療について詳しく知りたい

上記に当てはまる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

AGAの早期治療が大切である3つの理由

AGAの治療を早期に始めることが重要な理由は大きく3つあります。

  • 毛母細胞には寿命があるから
  • 治療費を抑えられるから
  • 早めのコンプレックス解消が期待できるから

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

毛母細胞には寿命があるから

毛母細胞には寿命があり、一生涯に起こるヘアサイクルの回数は決まっています。一度寿命を迎えた毛母細胞を回復させることは現時点ではできないため、早期治療でヘアサイクルの消費回数を抑えることが大切なのです。

通常ヘアサイクルは2〜6年の成長期があります。それぞれの毛母細胞は15〜20回程度サイクルを繰り返すことが可能です。通常のサイクルであれば、一生涯を終えるまでにすべての毛母細胞が寿命を迎える可能性は低いでしょう。

しかしAGAを発症すると、成長期が半年〜1年程度まで短縮してしまうのです。ヘアサイクルの異常を放置し続けると、一生涯分のヘアサイクルがすべて消費されてしまう可能性も。できるだけ早く治療を始め、毛母細胞の寿命を先延ばしすることが重要です。

治療費を抑えられるから

AGA治療を始める時期が早いほど、治療費を抑えられる可能性が高まります。初期段階と進行した段階では、治療に使用する薬の種類や数が異なるためです。

AGA治療に使用する薬には、薄毛の進行を予防するタイプと、発毛を促進するタイプがあります。初期であれば薄毛の進行を予防するタイプの薬だけでも効果が期待できます。しかし進行した場合は、発毛を促進させるタイプの薬と併用する必要が出てくるでしょう。

コストパフォーマンスを重視するなら、早めに治療に踏み切ることをおすすめします。

早めのコンプレックス解消が期待できるから

早い時期に治療を始めることで、薄毛によるコンプレックスの早期解消が期待できます。AGAは進行性の脱毛症なので、進行すればするほど治療効果を実感するまでに時間がかかってしまうのです。

AGA治療で一般的に用いられる「フィナステリド」という飲み薬は、40歳未満の方や軽症の方で、より高い効果が得られたとの結果が出ています。薄毛が気になり始めたら、早い段階で一度クリニックに相談しましょう。

AGAの早期治療は「薄毛や抜け毛が気になり始めたらすぐ」

AGAの治療を始めるのは、「薄毛や抜け毛が気になり始めたらすぐ」が適切です。具体的には、「抜け毛が増えたかも」「生え際やつむじが薄くなってきたかも」と感じたタイミングがよいでしょう。

薄毛の要因はAGA以外にも複数考えられるため、病院を受診したからといって必ず治療が始まるとは限りません。しかし一度専門家に相談することで、薄毛の要因に合わせた適切な対応策が明確になります。現状を正しく把握して早めに対策するためにも、早期の段階で何かしら行動に移すことが大切です。

薄毛の悩みは専門のクリニックに相談することが大切

薄毛のお悩みは、自己判断ではなく専門家に相談することをおすすめします。誤った情報にもとづくセルフケアや、自分に合っていない対策を避けるためです。

薄毛の要因はAGAだけではありません。また、インターネットには科学的根拠のない情報も散在しています。自分の薄毛がどのような要因によるものかを正しく見極め、正しい情報を元にセルフケアするのは難しいのが事実。

少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、薄毛治療専門のクリニックを訪れて相談するのが確実といえるでしょう。

AGAは前頭部(生え際)や頭頂部(つむじ)の薄毛や抜け毛が特徴

AGAは、生え際やつむじの部分から薄毛が気になり始めるのが特徴です。成人男性に多くみられ、AGAを発症した方のうち約3割は20代から30代です。発症には遺伝と男性ホルモンが関与すると考えられていて、母方と父方両方の影響を受けます。

AGAを発症すると、ヘアサイクルの成長期が極端に短縮してしまうのです。結果として成長する毛の本数よりも抜け毛の本数が多くなってしまい、髪の毛が薄くなってしまいます。

AGAで薄毛や抜け毛が生じるメカニズム

AGAで薄毛や抜け毛の症状が現れるメカニズムは以下の通りです。

  1. 男性ホルモン(テストステロン)が酵素(5αリダクターゼ)と結合
  2. 酵素の働きにより、テストステロンがジヒドロテストステロンに変化
  3. ジヒドロテストステロンが脱毛シグナルを発信
  4. 本来成長期であるはずの髪の毛が脱毛

ジヒドロテストステロンが過剰な脱毛シグナルを発することで、本来であればまだ脱毛する時期を迎えていないはずの髪の毛が抜けてしまいます。成長期が極端に短くなり、成長する毛の本数よりも抜け毛の本数が増えることで薄毛が進行していきます。

AGAは飲み薬や塗り薬による治療が主流

クリニックでのAGA治療は、飲み薬や塗り薬を使用するのが一般的です。飲み薬と塗り薬では、それぞれ髪の発育に対して果たす役割が異なります。クリニックで処方される薬がどのように効果を示すのかを見ていきましょう。

飲み薬

飲み薬は、脱毛を予防する役割があります。男性ホルモンを変化させる酵素の働きを阻害することで、脱毛シグナルを発する物質の産生が抑えられます。

AGA治療に使用される代表的な飲み薬は以下の2種類です。

  • プロペシア(成分名:フィナステリド)
  • ザガーロ(成分名:デュタステリド)

2つの薬は、阻害できる酵素の種類が異なります。AGAに関与する5αリダクターゼという酵素は、ⅠとⅡの2種類に分かれます。プロペシアはⅡのみを阻害するのに対し、ザガーロはⅠとⅡの両方を阻害します。ザガーロの方が効果が高いという報告が上がっていますが、効果が高い分プロペシアよりも価格が高いのも事実。効果と費用のバランスを相談しながら薬の種類を決定しましょう。

塗り薬

塗り薬は、発毛効果が認められている成分「ミノキシジル」を配合したものが用いられます。髪の毛を作る細胞の細胞分裂を促進したり、毛包を大きくしたりする効果があります。

ミノキシジルの塗り薬は、飲み薬と併用して使用されるのが一般的です。飲み薬と塗り薬の併用から治療を始め、十分に発毛が認められれば塗り薬は減量や中止が可能です。AGAの進行度が初期段階であれば、塗り薬を使用せず飲み薬単体で経過を見ることもあります。

AGAの治療期間は一人ひとりの目標によって異なる

AGAの治療期間は人によって異なります。AGAは完治する疾患ではないため、治療をやめると薄毛は進行してしまいます。そのため、治療方針をこまめに医師と話し合いながら進めていくことが重要です。

AGA治療は、開始後6か月以降で改善が見られるというデータが出ています。年齢を問わず効果は実感できるとされていて、治療を続けることで薄毛が気にならなくなる程度まで回復する方もいらっしゃいます。

また、年齢を重ねることで治療を始めた当初より薄毛が気にならなくなることも。その都度自分が目指す状態を医師と共有し、治療の継続や中止、薬の増量や減量について相談しながら進めていきましょう。

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AGAの治療費は進行度とクリニックによる

AGAの治療費は、薄毛の進行度やクリニックにより異なります。AGA治療は保険診療ではなく、クリニックごとに料金が設定されているのです。

AGA治療は、飲み薬と塗り薬の使用が一般的です。薬代に加えて、診察代や検査代などが別途かかります。ジェネリック医薬品を選択することで費用は少し抑えられますが、飲み薬と塗り薬を併用する場合は月15,000〜30,000円程度が相場といわれています。

AGA治療は基本的に20歳以上から

クリニックでのAGA治療は、基本的に20歳以上から受けられます。使用する薬の中にはホルモンに影響を与えるものもあり、20歳未満での安全性や有効性は現時点で確立されていません。

ただ、AGAは10代でも発症する可能性のある疾患です。10代のうちから薄毛対策をしたい場合にできることを以下で紹介します。

20歳未満の薄毛対策

未成年のうちからできる薄毛対策を2つ紹介します。

  • 生活習慣の見直し
  • 育毛剤や育毛シャンプーの活用

薄毛になりやすい生活習慣には、栄養バランスの偏った食事や不規則な睡眠リズムなどが挙げられます。髪の発育だけでなく、心身の成長にとっても悪影響ですので注意が必要です。

生活習慣を見直した上でさらにセルフケアしたい場合は、未成年でも使用できる育毛剤や育毛シャンプーを取り入れてみてください。育毛剤や育毛シャンプーには、髪が育ちやすい頭皮環境を整えるのに必要な成分が配合されています。使い心地なども試しながら、自分に合う商品を探してみてください。

クリニック受診前に準備すること3つ

髪のお悩みをクリニックに相談したい場合、事前に3つのことを準備しておくとスムーズです。

  • お薬手帳を持参する
  • 血縁者に薄毛の方がいるかどうかを確認する
  • 頭皮を清潔にする

一つひとつ見ていきましょう。

お薬手帳を持参する

定期的に服用している薬がある方は、お薬手帳を持参しましょう。AGA治療を始めるにあたり、普段飲んでいる薬との飲み合わせに問題がないかどうかをチェックするためです。

飲み合わせに注意が必要な薬には、胃薬や心疾患の薬、糖尿病治療薬などが含まれています。自分の薬が併用できるかどうかをあらかじめ医師や薬剤師に確認してもらうのが安心です。

血縁者に薄毛の方がいるかどうかを確認する

血縁者に薄毛の方がいるかどうかを確認しておきましょう。AGAの発症には、遺伝も関与しているためです。血縁者の情報があることで、より確実な診断へとつながることがあります。

遺伝に関しては、父方と母方の両方から影響を受ける可能性があります。もし家系に薄毛の傾向がある場合は、診察時に医師へ伝えてください。

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頭皮を清潔にする

診察当日は頭皮を清潔にした状態で受診しましょう。AGA治療では、治療経過を撮影して記録しておくのが一般的です。経過を分かりやすくするためにも、前日または当日に洗髪を済ませておいてください。

なお、当日はスタイリング剤などを使用したヘアセットはしないことを推奨します。髪型の違いにより、治療経過が分かりにくくなることもあるためです。

まとめ

AGA治療は早期に始めることで、よりコストを抑えて高い治療効果を得ることが期待できます。薄毛や抜け毛の要因はAGA以外にも複数あり、専門家に相談することで自分の原因に合わせた対策が可能です。

日ごろから髪の発育にとってよい習慣を心がけるとともに、少しでも気になることや不安なことがある場合は医療機関を受診することも検討してみてくださいね。

AGAクリニック選びのポイント

TEN LABO編集部
AGAは長期的な治療になります。以下に注意してクリニックを選ぶと良いでしょう!

クリニック選びのポイント

  1. 医師や受付スタッフの対応が親身
  2. 疑問に感じたことにも答えてくれる
  3. 必要ない治療を勧めてこない
  4. 副作用についての説明がある

AGA治療の基礎知識

AGA治療の効果が出始めるまでの期間

治療の効果を感じられるのは、3~6ヶ月かかります。3ヶ月で確実に効果が出る保証はありません。約1年間の継続が求められます。

TEN LABO編集部
AGAの治療法、費用、副作用についてまとめました。




AGAの主な治療方法は以下の通りです。

治療法概要
内服薬プロペシアなどで脱毛シグナルを弱める
外用薬ミノキシジルなどを使い。発毛を促進させる
自毛植毛後頭部の髪の毛を頭皮ごと移植する

AGA治療では人によっては副作用が起こる可能性があります。
副作用を感じる患者は全体の0.1%〜0.2%と低く珍しいケースです。
医師と相談しながら治療を進めていきましょう。

【起こり得る7つの副作用】
  1. 毛が濃くなる
  2. 倦怠感が出る
  3. 性欲が減少する
  4. 勃起不全(ED)
  5. 動悸や息切れがする
  6. 立ちくらみ(めまい)がおきる
  7. 頭皮がかゆくなる(かぶれる)

AGA治療にかかる費用

TEN LABO編集部
調査した20クリニックの月にかかる平均費用は以下の通りです。参考にして下さい。

予防(月額の最費用平均)4,800円(税込)
発毛(月額の最低費用平均)
33,000円(税込)

※20クリニックから6ヶ月にかかる費用を月額に割り戻し計算しています。
※ご自身の症状によって費用は変動します。

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