内容監修
監修医師
草壁 広大
KODAI KUSAKABE
草壁 広大
KODAI KUSAKABE
医師/日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
東京慈恵会医科大学医学部を卒業、国立病院機構 東京医療センターでの初期臨床研修を経て、東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座に入局。産婦人科専門医を取得後、同講座の助教を経て、現在は千葉西総合病院産婦人科に勤務。当院では婦人科診療全般の監修および毎週火曜の婦人科外来を担当。
性感染症とは
性感染症とは「性行為で感染する病気」の総称です。細菌・ウイルス・原虫などが主な原因となります。性感染症は珍しい病気ではなく、日常生活で性行為を行えば誰でも感染しうる可能性があります。
無症状あるいは症状が軽く発症に気づきにくい場合も多く、受診が遅れるとパートナーにも感染が広がったり、放置してしまうと不妊症の原因となることや、母子感染により次世代にも影響が及ぶ可能性もあります。万一罹患した場合には早期に発見し適切な対応を行うことが重要です。
当院婦人科での性感染症検査と治療
性感染症も含めた女性のデリケートゾーンについてのお悩みについては婦人科にて診療いたします。
主に症状がある場合には健康保険の適用として保険診療となるケースがありますが、症状がない場合には保険適用外となり自費診療にてご案内いたします。
(症状があっても疾患により自費診療の適用となる場合もございます。ご了承ください。)
検査結果については主にLINEで送付しており、原則として結果説明のためにご来院いただく必要はありませんが、一部疾患において詳細の解説が必要な場合、また治療が必要なケースにおいては再診をお勧めさせていただきます。
代表的な性感染症の特徴
- クラミジア
症状があまり強くないため見逃されやすい一方、女性へ感染すると不妊症の原因ともなり得ます。見逃されやすくパートナへ感染が広がりやすいため注意が必要な疾患です。
- 淋菌
クラミジアと同様に女性に感染した場合でも無症状である場合が多く、適切な治療を行わなければ不妊症のリスクとなるため確実な検査と治療を要する疾患です。
- マイコプラズマ・ジェニタリウム
クラミジア・淋菌と比較し治療薬への耐性化が進行しており、適切な治療を行わなければ長期にわたり持続感染しうる疾患です。マイコプラズマ・ジェニタリウムは女性に感染した場合早産リスクにつながる可能性も報告されています。性感染症を疑う際にはマイコプラズマ・ジェニタリウムの可能性も考慮した検査を行い、検査陽性であれば適切な治療の早期開始が推奨されます。
- トリコモナス
トリコモナスは女性生殖器に感染する原虫(寄生虫)であり、男性の生殖器に感染した場合尿道炎を呈しうることが知られています。自覚症状なく自然に改善することも多い一方、数ヶ月にわたり感染が持続する場合もあります。性感染症としてトリコモナスへの感染が疑われる場合は速やかに検査を行い、罹患している場合は適切な治療が必要となります。
保険診療について
おりものやデリケートゾーンのかゆみなどの症状がある場合は、性感染症治療も保険診療の適用となる場合があります。初めての症状や、一度治療が終了したのちに改めて症状が出現した場合は、婦人科・初診にてご予約ください。
診察にて症状や経緯を聴取させていただき、必要と思われる検査や点滴・内服処方を行います。検査の結果はLINE等でもお知らせいたしますが、検査内容により再度の診察および詳細の解説をさせていただく場合がございます。
保険診療での性感染症検査・治療の費用目安は、自己負担3割の場合で「2,000-4,000円」程度です。検査内容や処方の有無によっても変動しますのでご了承ください。
自費診療について
症状がなくとも検査や治療等を希望される場合には、自費診療として診察が可能です。また、自費診療にて検査し陽性であった場合、その後の治療においては保険診療の適用となることがあります。
自費診療の費用について
自費診療・検査の費用につきましては下記をご参照ください。
<診察料>
- 自費初診料:2,750円(税込)
- 自費再診料:1,100円(税込)
<腟分泌物で提出する検査>
- 淋菌 / クラミジア 2種PCR検査:11,000円(税込)
- 腟トリコモナス / マイコプラズマ・ジェニタリウム 2種PCR検査:11,000円(税込)
- STDマイコプラズマTMA検査:16,500円(税込)
- マイコプラズマ / ウレアプラズマの詳細4種を検査
<採血で提出する検査>
- 梅毒:5,500円(税込)
- HIV:5,500円(税込)
FLOW
受診の流れ
予約・WEB 問診回答
予約・WEB 問診回答
当院は完全 WEB 予約制となっています。
面倒な会員登録はなく、LINE と連携、友達登録することでたった1分で予約が完了します。
「婦人科」を選択し、予約可能な枠からご希望の時間帯をお選びください。予約後はそのまま問診にお答えいただきます。
来院 / 受診
来院 / 受診
受付でクレジットカード・保険証を提出いただきます。医師がいる部屋に患者さまが入る、そのような通常のクリニックとは逆転の発想で患者さまにお部屋の枠を予約していただいてそのまま直接診療室にご案内し、そこに医師がお伺いします。問診表を記入したり、待合室で待つ必要はありません。
持ち物
保険証
クレジットカード
事後決済
事後決済
診察終了後にお会計を待つ必要はありません。決済については、来院時に登録したクレジットカードから引き落としをおこないます。初回来院時に登録したカード情報をその後も利用可能です。
アフターフォロー
アフターフォロー
診察後には、医師からのコメントを添えた診察内容のまとめを LINE からお送りします。
リスク・副作用・合併症について
- 検査に際し一般的な採血によって生じる、皮下血腫や迷走神経反射(立ちくらみ)などの副事象が起こる場合がございます。
- 内診での検体採取時に器具を挿入して行うため、まれに痛みや出血を伴う可能性があります。
お問い合わせ先:support@clinicten.jp