AGAは完治しない!継続治療しやすいクリニックを選ぼう

AGAは完治しない!継続治療しやすいクリニックを選ぼう

AGA治療はいつまで継続すればいいの?

AGA治療を受ける際、いつまで治療を継続すればよいのか気になりますよね。

内服薬や外用薬なら比較的安く治療を続けられますが、毎月支払うとなるとかなりの費用がかかります。また、内服薬の副作用も気になるポイントです。

この記事では、AGA治療はいつまで続ける必要があるのか、完治までの期間と治療継続が必要な理由を紹介します。

AGAは完治しないため治療継続が必要

AGA治療をすれば、薄毛が改善していずれ治療を終了できると思っている方もいるかもしれません。

しかしAGAは完治しないため、治療は一生継続する必要があります。「完治しないのになぜ治療するのか」と思いますが、AGA治療のゴールは完治でなく、毛髪が増えた状態をキープすることです。

そのため、治療をやめてしまうと再び薄毛が進行するようになります。AGAの改善や進行をストップするためには、治療を継続することが大切です。

ただし年齢や費用を理由に、「もうAGAの治療は不要」と思った場合、いつでも治療をやめられます。治療を始めたら、やめたくても一生続けなくてはならないというものではありません。

AGAが完治しない理由

日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」によると、AGA治療で使われる内服薬・フィナステリドを毎日0.2mg服用した場合、治療を1年続けると54%の人が発毛効果を感じています。

また別の研究では、5年間毎日1mgのフィナステリドを服用すると、99.4%の人が頭部画像評価において効果が得られたとの結果が出ました。つまりAGA治療自体には、発毛効果を見込めることが分かります。

しかしAGA治療をやめると、薄毛症状が再び進行する可能性もあると考えられており、治療の継続が必要です。なぜAGAは完治しないのか、ここでは正常なヘアサイクルとAGAのヘアサイクルを比較して説明します。

ヘアサイクルの基本

そもそもヘアサイクルとは、毛髪の生え変わりのサイクルを指す言葉です。毛髪は一度抜けても、同じ場所から新しい毛髪が生えてくる周期を繰り返しています。

通常のヘアサイクルは、成長期・退行期・休止期・脱毛の4つのサイクルからなります。

成長期は毛髪が成長し、太く長く成長する時期です。その後、退行期に入ると、毛髪の根本にある毛球の成長が止まって退縮していきます。さらに毛球が退化し、脱毛へと向かう時期を休止期と呼びます。

一般的に成長期は2〜6年、後退期と休止期は3〜4か月です。休止期に入った毛髪は、自然に抜けて新しい毛髪が生えます。

AGAになったときのヘアサイクル

正常なヘアサイクルは、成長期・退行期・休止期・脱毛の繰り返しだと説明しました。

しかしAGAになると、このヘアサイクルが変化し、通常なら2〜6年ある成長期が数か月〜1年程度と短くなります。成長期が短くなることで、毛髪が太く長く成長せずに細くて短い毛髪しか生えてこなくなると考えられています。

毛髪が成長せずに退行期へと移り、毛球が退化して脱毛するため、薄毛となる仕組みです。

AGA治療はそもそも完治させるためのものではない

AGA治療をすれば完治するとお思いの方もいるかもしれませんが、ここまで説明したとおり、AGA治療は続けなければ意味がありません。そもそもAGA治療は、完治を目指すものではないことを十分理解しておきましょう。

ここからは、AGAのメカニズムと治療の種類、一般的な治療法である内服薬と外用薬の種類を紹介します。

AGAのメカニズム

AGAになると毛髪の成長期が短くなるのは、ジヒドロテストステロンと呼ばれる男性ホルモンが原因です。毛髪の毛乳頭細胞にある5α-リダクターゼと呼ばれる酵素と、テストステロンが反応して、ジヒドロテストステロンが作られます。

作られたジヒドロテストステロンは脱毛因子であるTGF-βを放出し、前述のようにヘアサイクルを短くします。

「テストステロンの増加が脱毛を引き起こす」と勘違いされがちですが、体内のテストステロンが増加したからといって、直接的に脱毛に影響を与えるわけではありません。

AGAが発症するメカニズムと治療方法はAGAが発症するメカニズムと治療方法を徹底解説!【判断するチェックポイントあり】で解説しているので、チェックしてみてください。

AGAが発症するメカニズムと治療方法を徹底解説!【判断するチェックポイントあり】
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AGA治療の種類

近年AGA治療には、さまざまな種類があり治療法に迷うかもしれません。以下に、主なAGA治療の種類と特徴を紹介します。

治療法の種類特徴メリットデメリット
内服薬による治療毎日内服薬を服用する治療法
  • 費用が明確
  • オンライン診療を利用すれば通院の手間がない
  • 定期的な通院が必要
外用薬による治療外用薬を頭皮に塗る治療法で、内服薬と併用されることが多い
  • 内服薬より副作用が弱い
  • 内服薬より効果を実感しにくい
  • 皮膚が弱い人は副作用が出ることも
メソセラピー発毛に有効と考えられている成分やビタミン剤を直接頭部に注入する
  • 頭皮に直接注入するため外用薬より薬剤が吸収されやすい
  • 費用が高い
  • 一度だけでなく定期的な治療が必要
自毛植毛自分の毛髪を薄毛の部位に移植する方法
  • 内服薬や外用薬の効果がなかった人も効果を見込める
  • 費用が高い
  • 採取する自分の毛髪がないとできない
  • 治療跡が残る

メソセラピーは発毛に有効と考えられている成分や自分自身の細胞を調整して、頭皮に直接注入する治療法です。内服薬や外用薬と同様に、一度の治療で改善するものではなく、定期的な治療が必要。もちろん、AGAが完治することもありません。

自毛植毛とは、自分の毛髪を薄毛が気になる部位に移植する治療法です。確実に毛髪を増やせて、内服薬や外用薬に効果がなかった人にも有効な可能性があります。

ただし、植毛した毛髪が定着しない可能性もあり、植毛後に脱落するリスクも考えなくてはなりません。また、自毛植毛は毛髪採取や植毛の際に頭皮をメスで切ったり、穴を開けたりする必要があります。そのため痛みや腫れが起こりやすく、治療後の傷跡も一定期間残ってしまいます。

内服薬・外用薬の種類

一般的にAGA治療と呼ばれるのは、内服薬や外用薬による治療法です。AGA治療に用いられる内服薬や外用薬には、いくつかの種類があり、発毛を促すメカニズムも異なります。

薬の種類作用副作用
内服薬フィナステリド(プロペシア)5α-リダクターゼの働きを阻害勃起機能不全・射精障害など
デュタステリド(ザガーロ)5α-リダクターゼの働きを阻害勃起機能不全・女性化乳房など
外用薬ミノキシジル血管を広げて毛根へ栄養を供給しやすくする発疹・頭痛など

内服薬は5α-リダクターゼの働きを阻害し、脱毛の阻止を促進するというメカニズムで効果を発揮します。ただし、勃起機能不全や射精障害などの副作用が生じるリスクもあります。

一方、外用薬として用いられるのはミノキシジルが一般的で、この薬は血管を広げて血流をよくし、毛根へ栄養吸収を促す作用を持ちます。皮膚から薬剤を体内へ吸収させるため、内服薬よりも吸収速度は遅く、効果も比較的弱いと考えられています。

内服薬・外用薬どちらも、継続的な治療が必要です。

AGA治療の完治は無理でも毛髪を維持するクリニック選びのポイント

AGAは完治しないため、継続的に治療していくことが重要です。治療を続けるためには、通いやすく、治療費の明確なクリニックを選ぶ必要があります。

最後に、AGA治療を続けて毛髪を維持するために、知っておきたいクリニック選びのポイントを3つ紹介します。

予約が取りやすい

クリニック選びで重要なのは、予約の取りやすさです。

予約の取りにくいクリニックを選んでしまうと、都合のよい日時に予約が取れずに治療を続けるのが困難になってしまいます。治療の受けやすさは、AGA治療の継続しやすさにも大きく関わってくるため、予約の取りやすいクリニックを選びましょう。

具体的には、次の特徴のクリニックを選ぶのがおすすめです。

  • オンラインで予約が取れる、あるいはオンライン診察で自宅に薬が届く
  • 夜間や休日も診察が受けられる

1つめの条件として、オンラインで予約が取れるタイプのクリニックを選ぶとよいでしょう。予約の取りやすさは、「実際に診療を受けてみないと分からないのでは?」と思うかもしれませんが、オンライン上で予約の空き具合を確認できるクリニックもあります。事前に予約が取りやすそうかを判断できるため、オンラインで予約できるクリニックを調べてみましょう。

また、仕事帰りで診察に遅れてしまって、治療継続を断念してしまう可能性もあります。その場合は、夜間休日に診察を受けられるクリニックがおすすめです。自分の都合のよい時間に予約できるかを事前に確認して、クリニックを選びましょう。

待ち時間が短い

待ち時間が短いことも、AGA治療を継続するためのクリニック選びのポイントです。

来院後の待ち時間が長いと、診察完了までの時間も長くなり負担が大きくなります。通院にかかる時間が多くなるほど、負担を感じて治療を中断やすくなるため、待ち時間の短いクリニックを選びましょう。

待ち時間の短さを事前に知るには、クリニックの公式サイトを確認し、待ち時間の短くなる工夫がされているかをみます。完全予約制や事前問診を取り入れている場合、待ち時間が短く済むことが多いでしょう。

治療費が明確

AGAは完治しないため、治療の継続にはお金がかかります。比較的費用の安い内服薬による治療も、1か月分の処方で3,000〜10,000円が必要になります。

費用に幅があるのは、1つの内服薬で治療するクリニックもあれば、複数の内服薬で治療するクリニックもあるためです。なかには、オリジナルの内服薬を用いて治療するクリニックもあります。複数の内服薬やオリジナル処方になると、費用が膨らみます。

AGA治療を受ける際は、カウンセリングを受けて治療にいくらかかるのか確認してからクリニックを選びましょう。

>>AGAおすすめクリニックはこちら

完治しないAGAは治療継続で毛髪を維持しよう

残念ながら、AGAは完治しません。AGAが完治しない理由は、現在開発されている治療法では、正しいヘアサイクルへ戻せないためです。

内服薬や外用薬は、症状の進行をとめて太く強い毛髪に働きかけたり、頭皮環境を整えたりするのに役立ちます。しかしAGAを完治させることはできず、あくまで進行をとめるために使われます。

AGA治療をやめないためにも、クリニック選びは重要です。

  • 予約が取りやすい
  • 待ち時間が短い
  • 治療費が明確

上記のポイントでクリニックを選ぶと、通院の負担が軽減できて治療を続けやすくなるでしょう。

AGAクリニック選びのポイント

TEN LABO編集部
AGAは長期的な治療になります。以下に注意してクリニックを選ぶと良いでしょう!

クリニック選びのポイント

  1. 医師や受付スタッフの対応が親身
  2. 疑問に感じたことにも答えてくれる
  3. 必要ない治療を勧めてこない
  4. 副作用についての説明がある

AGA治療の基礎知識

AGA治療の効果が出始めるまでの期間

治療の効果を感じられるのは、3~6ヶ月かかります。3ヶ月で確実に効果が出る保証はありません。約1年間の継続が求められます。

TEN LABO編集部
AGAの治療法、費用、副作用についてまとめました。




AGAの主な治療方法は以下の通りです。

治療法概要
内服薬プロペシアなどで脱毛シグナルを弱める
外用薬ミノキシジルなどを使い。発毛を促進させる
自毛植毛後頭部の髪の毛を頭皮ごと移植する

AGA治療では人によっては副作用が起こる可能性があります。
副作用を感じる患者は全体の0.1%〜0.2%と低く珍しいケースです。
医師と相談しながら治療を進めていきましょう。

【起こり得る7つの副作用】
  1. 毛が濃くなる
  2. 倦怠感が出る
  3. 性欲が減少する
  4. 勃起不全(ED)
  5. 動悸や息切れがする
  6. 立ちくらみ(めまい)がおきる
  7. 頭皮がかゆくなる(かぶれる)

AGA治療にかかる費用

TEN LABO編集部
調査した20クリニックの月にかかる平均費用は以下の通りです。参考にして下さい。

予防(月額の最費用平均)4,800円(税込)
発毛(月額の最低費用平均)
33,000円(税込)

※20クリニックから6ヶ月にかかる費用を月額に割り戻し計算しています。
※ご自身の症状によって費用は変動します。

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