「つむじが薄い、これってAGA？」
「AGA以外の原因もある？」
「つむじはげを改善したい！」
自分ではなかなか気づけない、つむじの薄毛。
薄毛や抜け毛の原因がAGAなら、これ以上進行しないために対策をしたいですよね。
そこで本記事では、以下の情報をまとめました。
- AGAとつむじの薄毛の関係
- AGAが進行しているつむじ4つの見分け方
- つむじの抜け毛を防ぐ5つの生活習慣
- つむじの毛を増やす3つの治療薬
本記事を読めば、つむじの薄毛に対して具体的な対策をはじめられます。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
つむじが薄いならAGAを発症している可能性がある
つむじ周りの毛髪が薄くなっているなら、AGAの疑いがあります。
まずはAGAとつむじについて、以下3つを確認しておきましょう。
- そもそもAGAとは？
- AGAが進行するとつむじが薄くなりやすい
- AGA以外に考えられるつむじが薄くなる原因
それぞれかんたんに解説します。
そもそもAGAとは？
AGA（Androgenetic Alopecia）とは、思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症です。
日本語では男性型脱毛症と呼ばれ、男性ホルモンの影響で毛髪の成長サイクルが短くなってしまい、太く成長する前に抜け落ちてしまいます。
AGAの人は、全国で1,260万人、発症率は年齢とともに高くなります。
【AGA発症率】
| 年齢 | 発症率 |
| 20代 | 10％ |
| 30代 | 20％ |
| 40代 | 30％ |
| 50代 | 40％ |
（参照元：日本皮膚科学会ガイドライン）
20代でも10人に1人と考えれば、かなり身近な病気です。
2. AGAが進行するとつむじが薄くなりやすい
AGAは、額の生え際やつむじ周辺の頭頂部、またはその両方から進行します。
その理由は、生え際や頭頂部の毛乳頭付近にある酵素がテストステロンと結合し、ヘアサイクルを乱すジヒドロテストロンを生成してしまうから。
AGAが発症するメカニズムはAGAが発症するメカニズムと治療方法を徹底解説！【判断するチェックポイントあり】で解説しているので、チェックしてみてください。
頭髪が薄くなる、抜け毛が増えるといった症状が徐々に進行するのが特徴です。
つまり、つむじが薄くなるのはAGAのよくある症状のひとつだということ。
つむじが薄いイコールAGAだと安直に判断はできませんが、可能性のひとつとしてしっかり向き合う理由には十分でしょう。
3. AGA以外に考えられるつむじが薄くなる原因
AGA以外につむじが薄くなる原因として、頭皮の血行が悪い・生活が不規則・過度なストレスなども考えられます。
脱毛を伴う病気にまで発展はしていないものの、生活習慣の乱れや間違ったヘアケアによる抜け毛の影響を受けているかもしれません。
まずは普段から頭皮を清潔な状態に保ち、規則正しい習慣を過ごす心掛けが重要です。
AGAが進行しているつむじの4つの基準・見分け方
ここでは、AGAが進行しているのか自分で見分けるための方法を紹介します。
つむじ周辺のチェックポイントは、以下の4つです。
ポイント
- つむじ周りの地肌が見える
- つむじ周辺の肌が赤い
- つむじが渦巻いていない
- つむじ周辺の毛が細い（短い）
それぞれ詳しくみていきましょう。
1. つむじ周りの地肌が見える
つむじの中心の地肌が見えるのは正常ですが、中心だけでなく周りの地肌まで見えるようなら、AGAが進行しているかもしれません。
特に注意すべきポイントは、つむじ周辺の毛髪の太さです。
髪の成長サイクルが短くなるAGAは、髪の毛が細くなるのがポイント。
つむじ周りの地肌が見えていて、毛髪が細くなっているならAGAが進行しているかもしれません。
2. つむじ周辺の肌が赤い
つむじ周りの薄毛進行を見分けるふたつめのポイントは、地肌の色です。
肌が赤い、もしくは茶色がかっているなら要注意。地肌が炎症を起こしている可能性があります。
つむじ周りの肌が赤い場合、AGAとは別の病気を疑いましょう。
炎症を起こす原因として考えられるのは、皮脂が原因で菌が繁殖した場合や、肌の乾燥のせいで肌のバリアが壊れたケースなどさまざま。
いずれにせよ、地肌が赤く炎症を起こした状態は正常ではありません。放置すれば薄毛が進行するかもしれません。
まずは頭皮を清潔にし、数日たっても赤みが引かないようならクリニックへの相談をおすすめします。
3. つむじが渦巻いていない
つむじが渦巻いていない方の中で、昔は渦巻いていたのに徐々に渦がなくなった人は要注意。
進行性のAGAの影響で、つむじ周りの脱毛が進んでいる可能性があります。
つむじの渦巻きが生まれつき目立たない人もいますので、ここで重要なのは過去からどう変化したかです。
数年前と比べて渦巻きがわからなくなったと感じるなら、AGAを疑ってみてもよいでしょう。
4. つむじ周辺の毛が細い（短い）
つむじ周辺の毛が細い、または短いならAGAを疑ってもよいでしょう。
AGAは額の生え際や頭頂部周辺から進行します。つまり、つむじ周辺の毛が細くなるのは、AGAでよくある症状のひとつです。
生まれつき髪の毛が細いかたもいますが、その場合は毛髪全体が細いケースがほとんど。
場所によって髪の太さが違い、さらにつむじ周辺が細いとなれば、AGAを疑って専門のクリニックに相談することがおすすめ。
もしつむじ以外にも薄い部分があれば、AGAかどうかを見極めて適切に対処しないと薄毛がどんどん進行してしまいます。
AGAと薄毛を見分ける方法はAGAの抜け毛や薄毛を見分ける方法は？治療法についても解説でまとめたので参考にしてください。
AGAクリニック選びのポイント
クリニック選びのポイント
- 医師や受付スタッフの対応が親身
- 疑問に感じたことにも答えてくれる
- 必要ない治療を勧めてこない
- 副作用についての説明がある
AGA治療の基礎知識
AGA治療の効果が出始めるまでの期間
治療の効果を感じられるのは、3～6ヶ月かかります。3ヶ月で確実に効果が出る保証はありません。約1年間の継続が求められます。
AGAの主な治療方法は以下の通りです。
| 治療法 | 概要 |
| 内服薬 | プロペシアなどで脱毛シグナルを弱める |
| 外用薬 | ミノキシジルなどを使い。発毛を促進させる |
| 自毛植毛 | 後頭部の髪の毛を頭皮ごと移植する |
AGA治療では人によっては副作用が起こる可能性があります。
副作用を感じる患者は全体の0.1%〜0.2%と低く珍しいケースです。
医師と相談しながら治療を進めていきましょう。
| 【起こり得る7つの副作用】 |
|
AGA治療にかかる費用
| 予防(月額の最費用平均) | 4,800円(税込) |
| 発毛(月額の最低費用平均) | 33,000円(税込) |
※20クリニックから6ヶ月にかかる費用を月額に割り戻し計算しています。
※ご自身の症状によって費用は変動します。
AGAの進行を抑えてつむじの毛を守る5つの生活習慣
ここでは、AGAの進行を抑える方法を紹介します。
生活習慣のなかで意識すべきなのは、次の5つです。
- 栄養バランスに気を使って食事を取る
- しっかりと睡眠時間をとる
- 洗髪方法や商品を見直す
- 頭皮マッサージをおこなう
- 医薬部外品や育毛剤を使用する
つむじ周辺の毛を守り、これ以上抜け毛を進行させないよう、ぜひ取り入れてみてください。
1. 栄養バランスに気を使って食事を取る
髪の毛にしっかり栄養を届けるには、食事による栄養摂取は必要です。
特に髪の毛を作るタンパク質を中心とした、次の7つの栄養は意識的にとりましょう。
- タンパク質
- シスチン
- メチオニン
- ミネラル
- コラーゲン
- ビタミン類
- イソフラボン
必要な栄養素を摂取するのと同時に、体に毒となるタバコや過度な飲酒をしないのも重要です。
栄養バランスが崩れると、AGAや別の病気で薄毛が進行する恐れもあります。
外食ばかりで栄養バランスが乱れている方や、日々が忙しく食事の管理がおそろかになっている方は、食事のバランスを見直してみてください。
2. しっかりと睡眠時間をとる
つむじ周辺の薄毛を防止するには、睡眠時間を十分に取り、毛を育てる手助けをしなければいけません。
睡眠中に分泌される成長ホルモンが、髪の毛の成長を促すからです。
特に就寝後の3時間が重要で、成長ホルモンがもっとも多く分泌されます。
成長ホルモンが髪の毛に与える影響は、次の4つが代表的な例です。
- 毛母細胞の増殖が促進される
- 血行が改善される
- 髪のタンパク質量が増加する
- 抗炎症作用がある
毛母細胞の増殖は髪の毛が育つ工程そのものですし、抗炎症作用のおかげで抜け毛の原因を減らせます。
髪の毛を増やす、減らないよう努める。どちらの観点からも睡眠が重要といってよいでしょう。
3. 洗髪方法や商品を見直す
つむじ周りの薄毛・抜け毛が進行しているなら、洗髪方法やシャンプーなどの商品が影響しているかもしれません。
お風呂で頭を洗う際、ゴシゴシと力を入れた洗い方をすると、頭皮が傷つくケースがあり、そこから菌が侵入することがあります。
頭皮に菌が繁殖するとはげる原因にもなりかねません。頭を洗う際は優しく丁寧に洗いましょう。
また、シャンプーやリンスなどの商品が地肌に合わず、肌にダメージを与える場合もあります。
刺激が強すぎるシャンプーで頭皮が傷つけば、フケが出る、炎症を起こすなどの症状がでることも。
頭皮のダメージからくるつむじ周辺の薄毛はAGAとは別物ですが、フケや炎症が進行して、脱毛を伴う病気へ発展するなども考えられます。
洗髪は優しくおこない、ヘアケアに使う商品は地肌にあったものを選びましょう。
4. 頭皮マッサージをおこなう
2018年9月6日、アンファー株式会社と日本医科大学形成外科との共同研究により「振動圧刺激が毛乳頭細胞の発毛促進につながるトリガーとして考えられる」と発表されました。
かんたんに言えば、頭皮マッサージが薄毛対策として効果があるということです。
頭皮への適度な刺激が、発毛を促進するサインとなり、毛髪の成長を促します。
具体的なマッサージ方法は、ヘアメディカルグループ総院長 川島眞先生の「川島式ヘアメディカルマッサージ」がおすすめです。
AGAやつむじ周りの薄毛が気になる場合は、薄毛予防・毛髪育成の習慣としてぜひ取り入れてみてください。
5. 医薬部外品や育毛剤を使用する
つむじが気になる方の中でも「薄くなっている気がする」程度なら、医薬部外品や育毛剤の使用をおすすめします。
育毛剤の役割は髪を増やすことではなく、髪を強く育てることだからです。
ここで、発毛剤と育毛剤の違いについてかんたんにチェックしてみましょう。
| 育毛剤 | 発毛剤 | |
| 分類 | 医薬部外品 | 医薬品 |
| 用途 | 抜け毛の予防 | 薄毛の治療 |
| 対象 | 健常な方 | 壮年生脱毛症の方 |
表からもわかるとおり、育毛剤ははげる前の健全な状態から使うものです。
むしろ、抜け毛を防ぎ、強い髪をキープしたい方こそ使うべきといってよいでしょう。
AGAが進行してつむじの抜け毛が加速する前に、育毛剤使用の習慣化をおすすめします。
つむじはげやAGAに効果的な3つの治療薬
AGAが進行し、明らかにつむじの抜け毛が増えた場合は、治療薬の使用をおすすめします。
AGAの治療薬として有効性が認められているのは、次の3つです。
- フィナステリド
- デュタステリド
- ミノキシジル
それぞれ詳しくみていきましょう。
1. フィナステリド
フィナステリドは、AGA（男性型脱毛症）の進行を抑えるための成分です。
AGAが進行する原因である男性ホルモンを抑え、髪の成長サイクルを正常に戻す働きをします。
効果が出るまで最低 2〜3ヶ月、場合によっては6ヶ月かかるといわれています。
フィナステリドが効いて男性ホルモンが抑制されても、髪の毛の成長サイクルが整うまでに時間がかかるためです。
ただし、フィナステリドの服用後に効果が見られ、髪の毛が増えた後でも薬の服用を自己判断でやめてはいけません。
フィナステリドの摂取を辞めたことをきっかけに、男性ホルモンがまた毛髪の育成を阻害する恐れがあるからです。
フィナステリドはクリニックや病院で処方してもらえます。気になる方は一度ご相談してみてもよいでしょう。
2. デュタステリド
デュタステリドは、フィナステリドと同様、男性ホルモンの働きを抑えてAGAの進行を抑制する働きをもつ成分です。
ザガーロというAGA治療薬に含まれています。
フィナステリドとの違いは、効果の範囲です。
フィナステリドが「5aリダクターゼⅠ型」だけに効果があるのに対し、デュタステリ度は「5aリタクターゼⅠ型」に加え「Ⅱ型」にも効果があります。
つまりデュタステリドの方がフィナステリドよりも効果が高いのです。
効果の高さに比例して、価格が張るという特徴もあります。
デュタステリドとフィナステリド、どちらを使用するかは専門医と相談のうえ決めましょう。
3. ミノキシジル
ミノキシジルは血管拡張作用があり、AGAに有効とされる成分です。
もともとは高血圧の治療薬として使われていましたが、服用した患者の体毛が濃くなるケースが発見され、研究の結果AGAに有効だと承認されました。
フィナステリドやデュタステリドと違い、外用薬として直接頭皮に塗布します。
最近では、ミノキシジルを含んだ薬品を海外から輸入する個人売買が見られますが、医師の判断なく治療薬を使う行為は危険です。
発疹やかゆみなどの副作用がみられる場合もあるため、注意しましょう。
ぜひこの記事を参考に、つむじの薄毛に正しく対処してみてくださいね！