「AGAや薄毛は、セルフケアで太刀打ちできる?」
「どのような行動をすればいいの?」
「専門的な治療は必要?」
電車内の広告やテレビCMなどで、AGAの存在が広く知られてきました。
しかし本格的な治療には費用がかかったり、薬を飲むのが億劫に感じたりして、セルフケアでの対処を考えている方も多いのではないでしょうか。
セルフケアを取り入れることで、血行の促進などを期待でき、頭皮環境へのアプローチが可能です。ただし、セルフケアが治療の代替にならないことは留意してください。
そこでこの記事では髪のボリュームダウンで悩む方に向けて、セルフケアの具体的な方法や次の内容を解説していきます。
- AGAの概要
- クリニックでの治療をおすすめする理由
- クリニックでできる治療方法
ぜひこの記事を参考に、薄毛が進行する前にセルフケアやクリニックでの治療に着手し、健やかな頭皮状態を目指しましょう。
目次
AGAとは?症状や発症原因をサクッと解説
AGAとは、Androgenetic Alopecia という病名を略した言葉で、日本語では「男性型脱毛症」を意味しています。
こちらでは、AGAの概要をサクッと解説していきます。
- AGAの症状
- AGAが発症する原因
- AGAか見極めるためのセルフチェック
セルフケアに関する理解がスムーズに進むよう、まずはAGAの概要を把握しておきましょう。
1.AGAの症状
AGAの主な症状は、髪の成長サイクルが短くなることです。
髪の毛は通常、次のサイクルを繰り返して成長しています。
期間の目安 | 特徴 | |
成長期 | 4〜6年 | 髪が成長する期間 |
退行期 | 2~3週間 | 成長が止まっている期間 |
休止期 | 数か月 | 新たな髪に押し出されて抜け落ちる期間 |
一方でAGAでは最初の成長期が短くなり、髪の毛の成長が完了しないまま、次のステップに進んでしまうのです。
すると成長が未熟な毛は、短い産毛のような状態になります。
成長期が終わって産毛の割合が増えると、頭部のボリュームダウンを実感するでしょう。
髪のサイクルの最後である休止期を迎えると、産毛が抜け落ちて髪が薄くなっていきます。
新たに成長する髪よりも抜け落ちる髪の量が増えていき、症状の進行を実感します。
2.AGAが発症する原因
AGAで髪の成長期が短くなるのは、テストステロンというホルモンが大きく関わっています。
テストステロンそのものは、悪いホルモンではありません。筋肉質な体づくりや性機能など、男性の健康を支える役割があります。
しかし、体内にあるテストステロンと5αリダクターゼが結びつき、男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)に変換されてしまいます。
さらにジヒドロテストステロン(DHT)とホルモン受容体が結合すると、脱毛因子が増えて抜け毛へとつながるのです。
男性ホルモンの変換については遺伝的要因が大きく、その他、生活習慣もAGAの進行に影響を及ぼすことがあります。
3.AGAか見極めるためのセルフチェック
以下の状態に多く当てはまったら、セルフケアや治療を検討したほうがいいでしょう。
- 抜け毛が増えた
- 毛量が減った
- 毛が細くなった
- 産毛が増えた
- 頭のてっぺんやつむじ周辺の地肌が見える
- 前髪の生え際が後ろに下がった
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AGAは急に発症するわけではありません。日々少しずつ変化していくため、過去の写真と実情を比較するのがおすすめです。
また、症状が現れたらスピーディにセルフケアや治療に進めるよう、定期チェックをしておきましょう。
AGAに対して取り組めるセルフケア3選
AGAで薄毛を実感したり、症状が進行しないよう対策したりするためには、次のセルフケアに取り組んでみてください。
- 食生活を改善する
- 飲酒・喫煙を控える
- 頭皮のケアを行う
ただしAGAによる薄毛は、セルフケアだけで完治を目指すことは困難です。
セルフケアはあくまでAGAとの付き合い方の一種であると、認識に注意しましょう。
1.食生活を改善する
次のような成分が含まれた食べ物は、髪や頭皮を健康に保つことにつながります。
- タンパク質
- ビタミン類
- ミネラル
- イソフラボン
以上の成分は、AGAの症状緩和に間接的に関わる役割を期待されています。
特にイソフラボンは、AGAによる薄毛に関わる5αリダクターゼの活発化を抑制できると期待されている成分です。大豆製品などに豊富に含まれています。
ビタミン類は自分の体では作ることができないため、食事やサプリで意識的に摂取すると良いでしょう。
ただし「これを食べればAGAを発症しない」と認められている食べ物は、2022年時点では存在しません。
「薄毛を治すならこのお茶!」といった広告表現の商品は、根拠をよく確かめてから取り入れましょう。
2.飲酒・喫煙を控える
AGAを予防・対策するなら、飲酒や喫煙を控えることがおすすめです。
まず、お酒に含まれているアルコールは、分解されるとアセトアルデヒドという物質に変化します。
アセトアルデヒドはAGAの原因の1つである男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)を増加させると考えられているため、過剰な飲酒を避けたほうが良いでしょう。
また、アセトアルデヒドを無害化するためにはアミノ酸等の栄養素が消費されます。
アミノ酸などの栄養素は、本来であれば髪に行き届くべき物質なので、薄毛の進行に拍車をかけてしまうのです。
さらに、喫煙がきっかけでニコチンが体内に入ると、血管が収縮し、その結果、栄養運搬が滞ってしまうという状態になりかねません。
飲酒・喫煙の習慣がある方は、健康面への悪影響も考慮し、卒業を検討してみてください。
3.頭皮のケアを行う
頭皮のセルフケアでは、優しく取り組み、余計な刺激を避けることが大切です。
特にシャンプー習慣が薄毛の原因とならないよう、丁寧なケアを心がけましょう。
強く洗いすぎると、頭皮にダメージを与えるためです。爪ではなく指の腹を使うことを意識し、過剰に擦ることを避けると良いでしょう。
頭皮が乾燥するタイプの人は、洗浄力よりも保湿に重点を置いたケア用品を選ぶことがポイント。
一方で頭皮の脂が気になる人は、髪そのものではなく皮膚の清潔感を意識してみてください。
自分に合うシャンプーが分からなければ、美容室やクリニックで相談することをおすすめします。
また、頭皮のマッサージで血行を良くすることも、頭皮環境の助けとなるでしょう。
髪に必要な栄養が届きやすくなったり、ストレスを解消してホルモンバランスや睡眠習慣の頭皮環境がリフレッシュされたりする可能性があります。
セルフケアだけではなくクリニックでのAGA治療も合わせることをおすすめする4つの理由
AGAにより髪のボリュームダウンを実感している方は、セルフケアだけでなくクリニックでの治療を取り入れることをおすすめします。
クリニックでのAGA治療が推奨される理由は次の4つです。
- セルフケアでは発症部位の状況確認が難しいから
- セルフケアの効果を実感しにくいから
- 個人ではAGA以外の病気との区別ができないから
- AGAの原因はセルフケアによるコントロールが難しいから
「セルフケアの効果がいまいち実感できず悩んでいる」「セルフケアよりも効果が見込める治療があればチャレンジしたい」といった事情があれば、ぜひクリニックも受診してみてください。
1.セルフケアでは発症部位の状況確認が難しいから
AGAは他の疾患に比べて、発症部位の状況について目視での確認が困難です。
AGAの発症部位は頭部であり、セルフチェックで状態を把握できる範囲には限界があるためです。
実態がわからない分、AGAは見える部位の病気よりも不安を感じる方もいるでしょう。
また、例えば最初は額で症状が始まったとしても、薄毛の部位が増えたり広がったりする恐れがあります。
しかし鏡で見えない範囲は、重大な症状の変化に気づくのが遅れてしまいます。
そのため、クリニックで医師から客観的な診断を受けることが、状況把握への近道です。
2.セルフケアの効果を実感しにくいから
毎日鏡で頭部をよく確認しても、症状が改善したか悪化したかという正確な判断は大変難しいです。
「今日は何本抜けて、何本生えてきた」と、自分で正確に計測をする方法はありません。
「セルフケアの効果はあるのだろうか」「悪化しているのではないだろうか」という心配につながります。
その点クリニックであれば、前回のカルテを参考にしたり、医師による頭皮チェックを受けたりして、AGAの進行状況をできる限り把握できることがメリットです。
ケアや治療の効果が分かれば、気分が明るくなったりモチベーションが上がったりするでしょう。
3.個人ではAGA以外の病気との区別ができないから
薄毛がAGA以外の病気によるものでも、個人の目では正しく判断できません。
医療知識がない個人では、薄毛の症状を全てAGAだと考えてしまいがち。しかし、他の病気が原因で薄毛の症状が現れているケースがあるのです。
薄毛が伴う代表的な病気は主に次の2つです。
- 皮脂分泌が原因となる脂漏性皮膚炎の悪化
- 免疫系機能の異常から発症する円形脱毛症
原因が変われば、適切や治療やケア方法も変化します。
「AGAを改善するために」と思って実践していたセルフケアが、薄毛の原因によっては効果が現れない可能性もあるでしょう。場合によっては症状が悪化することも考えられます。
4.AGAの原因はセルフケアによるコントロールが難しいから
セルフケアでは、AGAの原因や症状をコントロールすることはできません。
AGAの発症や進行に関わるテストステロン5αリダクターゼは、薄毛への悩みの有無に関わらず、体内に存在する物質です。
そのため、セルフケアで排除したり、分泌を予防したりすることは難しいでしょう。
特にセルフケアでは、原因物質に根本的に立ち向かうことは困難です。セルフケアで症状が遅れていると感じられる可能性はあっても、完治は目指せないのです。
そのため状況を変えるには、クリニックによるAGA治療で原因物質について、働きを妨げたり増加を抑制したりする医学的なアプローチが必要となります。
AGAクリニック選びのポイント
クリニック選びのポイント
- 医師や受付スタッフの対応が親身
- 疑問に感じたことにも答えてくれる
- 必要ない治療を勧めてこない
- 副作用についての説明がある
AGA治療の基礎知識
AGA治療の効果が出始めるまでの期間
治療の効果を感じられるのは、3~6ヶ月かかります。3ヶ月で確実に効果が出る保証はありません。約1年間の継続が求められます。
AGAの主な治療方法は以下の通りです。
治療法 | 概要 |
内服薬 | プロペシアなどで脱毛シグナルを弱める |
外用薬 | ミノキシジルなどを使い。発毛を促進させる |
自毛植毛 | 後頭部の髪の毛を頭皮ごと移植する |
AGA治療では人によっては副作用が起こる可能性があります。
副作用を感じる患者は全体の0.1%〜0.2%と低く珍しいケースです。
医師と相談しながら治療を進めていきましょう。
【起こり得る7つの副作用】 |
|
AGA治療にかかる費用
予防(月額の最費用平均) | 4,800円(税込) |
発毛(月額の最低費用平均) | 33,000円(税込) |
※20クリニックから6ヶ月にかかる費用を月額に割り戻し計算しています。
※ご自身の症状によって費用は変動します。
クリニックでできるAGAへの治療方法は主に4つ
セルフケアと併せてクリニックでの治療を取り入れるなら、方法は主に4つあります。
- 内服薬
- 外用薬
- 注射
- 植毛
どのような効果が見込まれているのか、それぞれ解説していきます。
セルフケアによるアプローチでは限界を感じたら、クリニックでの治療も取り入れてみてください。
なお、一部の治療薬はジェネリック医薬品が製造されていなかったり、保険が適用されなかったりするため、費用が高額となる恐れがあります。
希望の方針や予算を踏まえ、医師とよく相談するようにしましょう。
1.内服薬
内服薬は、いわゆる飲み薬のことです。
AGA治療では、代表的な薬として「ミノキシジル」が使われています。AGA治療で世界的に用いられており、高い発毛効果があると考えられている内服薬です。
「ミノキシジル」で期待される効果は、成長因子の増加を促したり、頭皮の血行を良くしたりする働きなどです。
頭皮の血行が良くなると、髪へ栄養が行き届きやすくなり、成長促進につながると考えられています。
他にも、AGAの原因の1つである男性ホルモンを抑制する「フィナステリド」や「デュタステリド」などが治療薬の選択肢となるでしょう。
一部で飲み合わせが良くない薬や副作用があるので注意してください。
2.外用薬
内服薬として有名な「ミノキシジル」には、外用薬(塗り薬)もあります。
「ミノキシジル」の場合は、頭部全体ではなく、薄毛の兆候がある部位にのみ塗り込んで使います。
塗りムラにより発毛効果にバラつきが生じないよう、気になる部位を上手くカバーすることが塗布のポイントです。
同じ「ミノキシジル」でも、内服薬よりも外用薬のほうが、効果や副作用が穏やかであると考えられています。
外用薬は、たくさん塗布すれば早く発毛するという効果はありません。副作用の原因となるので、用法・用量を守って使用するようにしましょう。
3.注射
注射は、発毛効果があるミノキシジルやカクテル(成長因子)を頭皮に注入する治療法です。
ミノキシジルは内服薬もありますが、経口摂取では成分が身体中に届き、副作用が現れやすい特徴があります。
その点注射なら、ミノキシジルなどを届かせたい箇所に集中的に注入できることがメリットです。
他の病気との都合で内服薬の飲み合わせができない方でも、AGAの治療にチャレンジできます。
内服薬・外用薬と併せて治療に取り入れることで、効果の高まりを期待できるでしょう。
4.植毛
主な手法は、自毛植毛と人工植毛の2つです。
自毛植毛は、毛量が多い後頭部の髪を、薄毛が気になる部位に移植する方法です。自分の髪を使うので、炎症などのリスクが低い傾向にあります。
発毛効果を実感するまでに時間がかかりますが、その分ゆっくりと成長するので周囲から植毛を悟られにくいことがメリットです。
一方の人工植毛では、合成繊維でできた髪を植えていきます。すでに形作られた髪を植えるので、成長を待つことなく、すぐに思い通りの髪型を実現できるでしょう。
合成繊維が抜け落ちた箇所から新たな人工毛が発毛することはないので、定期的なメンテナンスが必要です。
専門医と十分に話し合ったうえで、自分に合った治療を進めてみましょう。
ぜひこの記事を参考に、頭皮のケアに着手してみてください!
「AGAや薄毛は、セルフケアで太刀打ちできる?」
「どのような行動をすればいいの?」
「専門的な治療は必要?」
電車内の広告やテレビCMなどで、AGAの存在が広く知られてきました。
しかし本格的な治療には費用がかかったり、薬を飲むのが億劫に感じたりして、セルフケアでの対処を考えている方も多いのではないでしょうか。
セルフケアを取り入れることで、血行の促進などを期待でき、頭皮環境へのアプローチが可能です。ただし、セルフケアが治療の代替にならないことは留意してください。
そこでこの記事では髪のボリュームダウンで悩む方に向けて、セルフケアの具体的な方法や次の内容を解説していきます。
- AGAの概要
- クリニックでの治療をおすすめする理由
- クリニックでできる治療方法
ぜひこの記事を参考に、薄毛が進行する前にセルフケアやクリニックでの治療に着手し、健やかな頭皮状態を目指しましょう。
こちらもCHECK
AGA治療にかかる費用
予防(月額の最費用平均) | 4,800円(税込) |
発毛(月額の最低費用平均) | 33,000円(税込) |
※20クリニックから6ヶ月にかかる費用を月額に割り戻し計算しています。
※ご自身の症状によって費用は変動します。