もしかしてAGA?40代から薄毛が進行してきたと感じたときの対策

もしかしてAGA?40代から薄毛が進行してきたと感じたときの対策

以前から薄毛かもと思っていたけど、最近症状が進んできた気がする

40代で気付く薄毛症状は、もしかしたらAGA(男性型脱毛症)かもしれません。

AGAは内服薬や外用薬で治療できる症状ですが、治療開始が遅れると効果を実感しにくくなる可能性があります。そのため、症状に気付いたら速やかに治療を検討しましょう。

この記事では、40代で薄毛が進行してきたと感じた場合の対策や、ほかの脱毛症との違いを紹介します。

40代の薄毛はAGAが原因?その他の脱毛症との違いは?

脱毛症は原因によって、さまざまな種類があります。しかし、日本人男性の3人に1人はAGAになると考えられており、40代の薄毛もAGAが原因の可能性が高いでしょう。

まずは、AGAが起こる原因やほかの脱毛症との違いを紹介します。

AGAが起こる原因

AGAは、遺伝要因や生活習慣、ストレス、ホルモンバランスの乱れなどが原因で起こる病気です。詳しい原因はまだ解明されていませんが、遺伝要因が強いと考えられています。

そもそも毛髪は、成長期・退行期・休止期・脱毛を繰り返しています。このサイクルを毛周期やヘアサイクルと呼び、正常なヘアサイクルは2〜6年で1回転します。

しかしAGAになると、ヘアサイクルが乱れ、成長期が短くなって細く弱い毛髪しか作れなくなり、結果として薄毛や脱毛が促進されます。

壮年性脱毛症との違い

「40代の薄毛は壮年性脱毛症だ」と聞いたことがあるかもしれません。実は壮年性脱毛症もAGAも同じものです。

以前は年齢ごとに脱毛症の名称を分けており、30代〜40代で起こる薄毛症状を壮年性脱毛症と呼んでいた経緯があります。

10代〜20代で起こる若年性脱毛症や60代以降の老人性脱毛症も含め、現在は年齢に関係なく起こる男性型脱毛症をAGAと呼んでいます。

脂漏性脱毛症との違い

脂漏性脱毛症も脱毛症の一種で、AGAと同様に40代の男性に発症する可能性があります。皮脂の過剰分泌が原因により脱毛が進行する病気で、ホルモンバランスの乱れや生活習慣の乱れで引き起こされます。

頭皮がべたついたり、痒みを伴ったりするため、もともと頭皮や顔が脂っぽい人、汗っかきの人は症状に気付きにくいことがあるかもしれません。

脂漏性脱毛症は正しいヘアケアや塗り薬で治療できる症状ですが、放置すると脱毛の範囲が広がる可能性もあります。AGAとの違いは、次のとおりです。

脱毛症の種類AGA脂漏性脱毛症
原因
  • 遺伝要因
  • ホルモンバランスの乱れ
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 誤ったヘアケア
治療方法内服薬・外用薬・植毛外用薬

また、AGAは自費診療になり費用は10割負担ですが、脂漏性脱毛症の費用は保険適用されます。AGAか脂漏性脱毛症なのか、自分で判断するのではなく、薄毛専門のクリニックや皮膚科クリニックで診断してもらいましょう。

40代から起こることもあるAGAの特徴

AGAは年齢に関係なく発症する脱毛症の一種で、前頭部や頭頂部から薄毛が進行していきます。

薄毛の進行度は、ハミルトン・ノーウッド分類と呼ばれる分類表が指標になります。単にノーウッド分類や、ノーウッドスケールなどと呼ばれることもある指標です。

ハミルトン・ノーウッド分類は、Ⅰ型〜Ⅶ型までの7段階で症状の進み具合を確認し、治療法を確認するときに利用されます。

分類特徴
Ⅰ型生え際が後退し始めた段階
Ⅱ型Ⅰ型よりも生え際が後退し、徐々にM字型になっていく段階
Ⅲ型Ⅱ型よりもはっきりとしたM字型の生え際になる段階
Ⅳ型Ⅲ型よりもM字型部分が後退し、頭頂部にO字型の薄毛が発生する段階
Ⅴ型Ⅳ型よりも生え際が後退し、頭頂部のO字型の薄毛に近づく段階
Ⅵ型生え際が後退し、O字型の薄毛ともう少しで繋がりそうな段階
Ⅶ型生え際が頭頂部にまで達した状態

ハミルトン・ノーウッド分類では、症状をさらに細かく分けたvertex型と呼ばれる段階が入る場合もあります。Ⅱ型vertex型はⅡ型の症状に加えて、頭頂部が薄くなっている状態。Ⅲ型vertex型はⅢ型に加えて、頭頂部が薄くなっている状態を示します。

AGAでは側頭部や後頭部から薄毛が進行する症例は少なく、一般的にはおでこの生え際から始まることが特徴です。

しかし、もしおでこ周りが薄くなったとしてもAGAとは限りません。正常な抜け毛である場合もあります。

AGAかどうかを見分ける方法は「AGAの抜け毛や薄毛を見分ける方法は?治療法についても解説」にまとめているので参考にしてください。

AGAの抜け毛や薄毛を見分ける方法は?治療法についても解説

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40代からのAGA対策

AGAの治療方法は、内服薬や外用薬、植毛などがあります。症状の進行具合にもよりますが、まずは内服薬や外用薬で効果をみるのが一般的です。

ここからは、40代でAGAと診断されたときの対策を紹介します。

クリニックを受診する

40代で薄毛の進行を感じてきたら、できるだけAGA・薄毛の治療を受けられるクリニックを受診しましょう。医師に正しく診療してもらった方が、正しい対策を早く取れます。

もちろん、マッサージや食事改善などのセルフケアでも、症状が進行しないように対策することは可能です。

しかし、完治を目指すことは困難なため、もし薄毛を感じたら、早めに専門の医師に相談しましょう。

おすすめのクリニックはAGAにおすすめのクリニック20選【クリニック監修】費用、評判、治療など後悔しない選び方を徹底比較で解説しています。

内服薬や外用薬による治療

AGA対策として、皮膚科やAGAクリニックでは内服薬や外用薬による治療を受けられます。

内服薬や外用薬には、いくつか種類があります。主に用いられるのは次の3種類です。

AGA治療薬の種類主成分使用方法作用
プロペシアフィナステリド内服5αリダクターゼⅡ形を抑制する
ザガーロデュタステリド内服5αリダクターゼⅠ型とⅡ型を抑制する
ミノキシジルミノキシジル外用血管を拡張する

プロペシアとザガーロにはそれぞれジェネリック医薬品も販売されており、製造メーカーが異なるケースもあります。

ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許期間が終わった後に発売され、先発医薬品と同等の効果を示す医薬品です。製造コストが先発医薬品ほどかからないため、費用を抑えて購入できます。

一般的に、ザガーロはプロペシアよりも効果が高いと報告されています。ただし、副作用が起こる頻度も高いことが分かっており、リスクも理解したうえで服用する必要があるでしょう。

頭皮環境のメンテナンス

AGA対策として、頭皮環境を整えることも大切です。AGA対策には、発毛と育毛の2つの考え方があり、先に紹介した内服薬によるAGA治療は発毛に働きかける対策です。

一方、シャンプーや育毛剤などを使用した頭皮環境のメンテナンスは育毛を目的として行います。育毛とは、毛髪が生えやすい頭皮環境を整えることです。

シャンプーや育毛剤では、毛髪が生えるのを促すことはできないことを理解しておく必要があります。

また、シャンプーの仕方も薄毛対策として重要です。1日に何度もシャンプーしたり、頭皮を強く擦ったりすると頭皮環境が荒れて、毛髪が生えにくい環境になってしまいます。

頭皮の乾燥を防ぎつつ、清潔に保つよう心がけましょう。

食生活の改善

薄毛・AGA対策として、食生活の改善も検討しましょう。脂っぽい食べ物や偏った食生活をしていると、毛髪の成長に必要な栄養素が不足する可能性もあります。

毛髪の成長に必要な栄養素は、タンパク質やビタミン、亜鉛などです。なかでも、タンパク質は毛髪の主成分となる重要な栄養素で、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、40代男性は1日65gのタンパク質摂取が推奨されています。

亜鉛は骨や皮膚など、体内に2g程度存在するミネラルの一種です。亜鉛を含む食品を食べても、体内に吸収されるのは摂取量の約30%と考えられています。40代男性の亜鉛摂取量は、1日11mgが推奨されています。

AGAクリニック選びのポイント

TEN LABO編集部
AGAは長期的な治療になります。以下に注意してクリニックを選ぶと良いでしょう!

クリニック選びのポイント

  1. 医師や受付スタッフの対応が親身
  2. 疑問に感じたことにも答えてくれる
  3. 必要ない治療を勧めてこない
  4. 副作用についての説明がある

AGA治療の基礎知識

AGA治療の効果が出始めるまでの期間

治療の効果を感じられるのは、3~6ヶ月かかります。3ヶ月で確実に効果が出る保証はありません。約1年間の継続が求められます。

TEN LABO編集部
AGAの治療法、費用、副作用についてまとめました。




AGAの主な治療方法は以下の通りです。

治療法概要
内服薬プロペシアなどで脱毛シグナルを弱める
外用薬ミノキシジルなどを使い。発毛を促進させる
自毛植毛後頭部の髪の毛を頭皮ごと移植する

AGA治療では人によっては副作用が起こる可能性があります。
副作用を感じる患者は全体の0.1%〜0.2%と低く珍しいケースです。
医師と相談しながら治療を進めていきましょう。

【起こり得る7つの副作用】
  1. 毛が濃くなる
  2. 倦怠感が出る
  3. 性欲が減少する
  4. 勃起不全(ED)
  5. 動悸や息切れがする
  6. 立ちくらみ(めまい)がおきる
  7. 頭皮がかゆくなる(かぶれる)

AGA治療にかかる費用

TEN LABO編集部
調査した20クリニックの月にかかる平均費用は以下の通りです。参考にして下さい。

予防(月額の最費用平均)4,800円(税込)
発毛(月額の最低費用平均)
33,000円(税込)

※20クリニックから6ヶ月にかかる費用を月額に割り戻し計算しています。
※ご自身の症状によって費用は変動します。

 

AGA治療中の40代男性におすすめの髪型

AGAの治療を開始しても、すぐに効果は現れません。一般的に、治療を開始してから効果を実感するまで半年程度かかると考えられています。

とはいえ、AGA治療中も薄毛が気になりますよね。そこで、AGA治療中の40代男性におすすめの髪型を薄毛のパターン別に紹介します。

生え際が気になる人

生え際が後退していると感じている人には、ツーブロックがおすすめです。

薄毛が気になるあまり、毛髪が残っている側頭部を伸ばしたいと考えるかもしれません。しかし側頭部の毛髪を伸ばすと、かえって生え際の薄毛が強調されやすくなります。

そのためサイドを刈り上げて短くし、頭頂部の毛髪を目立たせることでおでこの広さを活かすとよいでしょう。

ただし薄毛が進行し、大きくM字型になってしまっている場合はツーブロックではおでこの広さが目立ってしまいます。その場合は、全体を短くカットするベリーショートで、生え際を目立たせなくするのがおすすめです。

もし生え際の後退が気になるのであれば、【早期治療】生え際の後退はAGAのサイン!?M字・U字はげの原因と有効な対策5選を紹介を参考に、AGAかどうかセルフチェックをしてみてはどうでしょうか?

生え際の後退には「M字はげ」タイプと「U字ハゲ」タイプがあり、放置し続けるとAGAに進行するおそれがあります。

生え際が後退した際の対策まで解説しているのでご参考ください。

【AGAかも】生え際が後退した気がする…!2種類のセルフチェック・原因・対策を紹介
【早期治療】生え際の後退はAGAのサイン!?M字・U字はげの原因と有効な対策5選を紹介

「生え際が後退している気がする」 「以前よりおでこが広くなっている」 「生え際が後退したら何をすればよい」 そんな悩みにお答えしていきます。 生え際が後退している状態を放置し続けると、AGAに進行する ...

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頭頂部の薄毛が気になる人

生え際より頭頂部の薄毛が気になる人は、ソフトモヒカンにして頭頂部の毛髪を長く保つとよいでしょう。頭頂部の薄毛が周囲の毛髪で隠れるため、気になる薄毛をカバーできます。

また、生え際と頭頂部の両方が気になる場合、スキンヘッドにしてしまうのも一つの方法です。スキンヘッドにする場合、髭を残しておしゃれさを出すのもおすすめです。

40代のAGAは早めの対策を取ろう

AGAは年齢にかかわらず発症する脱毛症の一種で、40代からでも起こります。「30代から生え際が気になっていたけど、40代に入ってより目立つようになった」という人もいるでしょう。

原因がAGAなら、できるだけ早く治療を開始するのがおすすめです。治療といっても、注射や手術などは必要なく、内服薬を毎日飲むだけで始められます。

この記事ではAGAの進行度の分類も紹介しましたが、自分で判断するのは難しいものです。薄毛が気になるなら、AGAや薄毛を専門としているクリニックに一度相談してみましょう。

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