心当たりがなくてもその症状は淋菌かも?症状を医師が解説

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この記事を書いた医師

クリニックTEN 医師

clinic ten doctor

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淋菌ってなに?

性感染症とは

性感染症とは、性行為あるいは性行為に類似する行為によって感染する疾患をいいます。性行為に類似する行為とは、口と口、口と性器、口と肛門との接触あるいは肛門性交などを指しています。

 性感染症を引き起こす病原体は多岐にわたりますが、かかっても症状が出ず、検査を受けて初めて見つかる方が多いのが特徴です。性行為を通じて感染するため、性行為をする人であれば年齢・性別に関わらず誰でもいつでも感染する可能性があります1)

淋菌とは

淋菌感染症は、淋菌という細菌の感染による性感染症です。淋菌は、ヒトの粘膜から離れると数時間で感染力がなくなる弱い菌で、日光、乾燥や温度の変化、消毒剤で簡単に死んでしまいます。言い換えれば、粘膜同士が接触する行為、すなわち性行為以外で感染する可能性はほぼゼロということです2)

心当たりはないけれど、これってもしかして淋菌?

淋菌の症状

淋菌の症状は、女性よりも男性に出やすいという特徴があります。

 男性では、尿道炎が起きます。性行為から数日〜1週間くらい空いて、以下のような症状が出てきます。

  • おしっこをした時に「焼けるような」激しい痛みを感じたり、違和感・かゆみがある
  • 尿道から膿のようなものが出る

 また、精巣上体というところに感染が起きると、睾丸が腫れる・痛いといった症状も出てきます。

 女性では、症状が出ないことが少なくありませんが、感染する場所によって以下のような症状が出ます。

  • 子宮頚管→おりものが増える
  • 尿道→おしっこをした時に痛み・違和感・かゆみがある
  • 骨盤内→熱が出る、下腹部が痛い、吐き気がある・吐く

 男女で共通して見られる症状もあります。

  • のどの痛み・違和感
  • 肛門がかゆい、下着に膿がつく、便に血が混ざる
  • 目が痛い、膿・めやにが出る

さらには、関節が痛くなったり、皮膚にブツブツができてしまうケースもあります。

パートナーも一緒に治療しましょう

淋菌は、感染している人と性行為をした場合、その相手に30%という高い確率でうつる性感染症です3)。パートナーに淋菌感染症が見つかった場合、症状がなくても自分が感染している場合もあります。そのままにしておくと、「ピンポン感染」と言って、治ったパートナーに自分が無症状のまま再度うつしてしまう可能性もあります。お互いのために、適切な治療を受けましょう。

 渋谷駅徒歩0分の立地のクリニックTENでは、平日21:30・土日祝17:30まで受付を行っています。事前にウェブ予約・問診を行っていただくため、クリニックでの待ち時間はほぼ0分です。

 クリニックTENには、婦人科と泌尿器科の両方の専門医が所属していますので、男女どちらの診療も行うことができます。ご自身だけでなく、パートナーと一緒に同じ病院で治療を受けられます。淋菌、そして同じく性感染症の原因となるクラミジアの両方を、その場で検査・結果を確認してその日に治療できますので、「淋菌に感染したかもしれない」という場合には、パートナーと一緒にクリニックTENを受診してください。

参考文献

  1. 日本女性心身医学会. 「性感染症(STI: Sexually Transmitted Infections)」. https://www.jspog.com/general/details_27.html
  2. 国立感染症研究所. 「淋菌感染症とは」. https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ra/gonorrhea/392-encyclopedia/527-gonorrhea.html
  3. 日本性感染症学会. 性感染症診断・治療ガイドライン2016. http://jssti.umin.jp/pdf/guideline-2016.pdf