梅毒に感染するとどんな症状が出る?男女の違いも解説します

梅毒に感染するとどんな症状が出る?男女の違いも解説します

梅毒に感染するとどんな症状が出る?男女の違いも解説します

荘子 万可

MARK SOSHI

荘子 万可

MARK SOSHI

医師/日本泌尿器科学会認定専門医

泌尿器科、血液透析科を専門領域として研鑽を積む中で、健康寿命を延ばしより良く生きる (well-being) ことに興味を持ち、男性機能やアンチエイジングに関して造詣を深める。 クリニックTEN では、一般内科外来や健診の他、メンズヘルス外来を担当する

梅毒ってどんな症状が出るの?

期間によって様々です

 梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌が感染することによって起きる病気です。性的接触によってうつる、性感染症のひとつです。

 そもそもなぜ「梅毒」と呼ばれるかというと、症状のひとつである発疹が、楊梅=ヤマモモに似ていることに由来します1)。ただし、梅毒の症状は感染してからどれくらい経ったかによって様々です。

第1期梅毒

 感染してから約3週間経って出てくる症状を指します。

 はじめに、皮膚や粘膜にあった小さな傷など、細菌が体内に侵入してきた部位に、やや硬いしこりのようなものができます。これを「初期硬結」と呼びます。初期硬結はだんだんと周囲に広がり、中心は硬く盛り上がって、周辺部分はぐじゅぐじゅした状態になっていきます。これが「硬性下疳」です。

 初期硬結も硬性下疳も、痛みはないことがほとんどで、1箇所だけぽつんと起きることが多いです。男性ではペニス(特に冠状溝・包皮・亀頭部)、女性では大小陰唇によく起こりますが、ごくまれに口周りや手指にできることもあります。

 こうした皮膚・粘膜の症状が出てきて少し時間が経つと、足の付け根あたりのリンパ節が数個、痛くないのに腫れてきます。大きさはたいてい人差し指の先端部分くらいです。

 これらをまとめて第1期梅毒と呼びます。ここで検査・診断されて適切な治療を受けることが望ましいのですが、症状を放置していても、2~3週間程度で消えてしまいます2)3)

第2期梅毒

 感染してから約3カ月経って出てくる症状を指します。

 基本的には、全身の皮膚・粘膜に発疹が起きてきますが、実際に起こる症状は本当に様々です。以下に代表的なものをいくつか示します。

・丘疹性梅毒疹:小豆~エンドウ豆サイズの発疹です。赤茶色っぽく、やや盛り上がった発疹ができてきます。

・梅毒性乾癬:手のひら・足の裏に生じます。こちらも赤茶色っぽいのですが、皮膚の表面の角質がむけてボロボロ・カサカサした状態になります。

・梅毒性バラ疹:指の爪サイズの淡いピンク色の発疹です。体幹部が主で、ほかに顔面や手足にも出現します。痛み・かゆみのような自覚症状がなく、見過ごされやすいです

・扁平コンジローマ:肛門周辺や陰部などに起きる、ピンク色ないしグレーっぽい、ぐじゅぐじゅないしはボコボコと盛り上がるような症状です。この扁平コンジローマの中には特に大量の細菌がいて、他人への感染源となりやすいことが分かっています。

・梅毒性アンギーナ:おもに口~のどのあたりにかけて、粘膜の表面がむけたりえぐれたりして赤く腫れた状態のことを言います。

・梅毒性脱毛:髪の毛がまばらに抜けてしまいます。

3カ月~3年程度にわたって、こうした症状が複数同時に起きたり治ったりします。だんだんと症状がなくなる人もいますが、繰り返し再発しながら次の第3期以降になっていくこともあります2)

第3期梅毒

 感染してから約3年経って出てくる症状を指します。

 顔に、赤茶色っぽいしこりがたくさん出たり(結節性梅毒疹)、皮下組織・肝臓・骨など全身のあらゆる場所に、「ゴム腫」と呼ばれる腫瘍が起きてしまいます1)3)

第4期梅毒

 さらに進んで、大動脈炎・大動脈瘤といった心血管系に症状を起こすことがあります。また、脊髄癆(せきずいろう)と言って、足の突然の痛み・感覚障害などを起こす神経疾患に至ることもあります3)

 第3期梅毒も第4期梅毒も、現在はほとんど見られません2)

早期発見・早期治療が重要!

 現在は治療法が確立されているので、早期に発見できれば完治できる梅毒ですが、放置していると、心臓や脳などに重い症状を残す可能性がある病気です。きちんと検査し、きちんと治るまでしっかり治療することが大切です。

参考文献

1) 厚生労働省. 「梅毒に関するQ&A」. https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/qanda2.html

2) 日本性感染症学会. 性感染症診断・治療ガイドライン2016. http://jssti.umin.jp/pdf/guideline-2016.pdf

3) メディックメディア. 「病気がみえる vol.6 免疫・膠原病・感染症 第2版」

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