【医師監修】婦人科の内診とは?何をするか、痛みや受診時の服装まで医師が丁寧に解説

【医師監修】婦人科の内診とは?何をするか、痛みや受診時の服装まで医師が丁寧に解説

【医師監修】婦人科の内診とは?何をするか、痛みや受診時の服装まで医師が丁寧に解説

この記事を書いた医師

草壁 広大

KODAI KUSAKABE

草壁 広大

KODAI KUSAKABE

医師/日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医

東京慈恵会医科大学医学部を卒業、国立病院機構 東京医療センターでの初期臨床研修を経て、東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座に入局。産婦人科専門医を取得後、同講座の助教を経て、現在は千葉西総合病院産婦人科に勤務。当院では婦人科診療全般の監修および毎週火曜の婦人科外来を担当。

婦人科の診察と聞いて、多くの女性が「内診」を思い浮かべ、少し緊張してしまうかもしれません。

「何をするのか分からなくて怖い」「痛いのではないか」といった不安を感じるのは、決して特別なことではありません。

しかし、内診はあなたの体を守るために、とても大切な診察方法です。

この記事では、婦人科の専門家の視点から、内診の目的や当日の流れ、そして皆さんが抱える疑問について、一つひとつ丁寧に解説していきます。

この記事を読み終える頃には、きっと婦人科へのハードルが少し下がり、安心して一歩を踏み出せるようになっているはずです。

内診って、なんのためにするの?

まず、なぜ婦人科の診察において「内診」が必要なのでしょうか。

それは、表面上では分からない子宮や卵巣の状態を、直接確認できる唯一の診察方法だからです。

内診には、主に3つの大切な目的があります。

お腹の中にある大切な臓器を調べるため

女性のお腹の中には、子宮や卵巣といった、妊娠や女性ホルモンの分泌に関わる重要な臓器があります。

これらは骨盤の奥深くに守られているため、お腹の上からの触診や、一般的な健康診断では詳しく調べることができません。

内診では、医師が腟または直腸に棒状の機械(超音波のプローブ)を挿入して、子宮や卵巣の大きさ、形、硬さ、位置などを直接確認します。

これにより、臓器の健康状態をより正確に把握することができるのです。

病気のサインを早めに見つけるため

内診は、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症、卵巣嚢腫(のうしゅ)といった、女性特有の病気を早期に発見するために不可欠です。

これらの病気は、初期段階では自覚症状がほとんどないことも少なくありません。

もし、あなたが「生理痛が重い」「経血の量が増えた」「生理不順」といった症状を感じているのであれば、その原因を突き止めるための重要な手がかりが内診によって得られます。

症状がない場合でも、定期的な内診を受けることで、万が一病気が隠れていたとしても、早い段階で治療を始めることができます。

あなたに合ったお薬を選ぶため

生理に伴う心身の不調がある場合など、内診によって子宮や卵巣に異常がないかを確認した上で、あなたにとって最適な治療法を選択します。

安全にお薬を使い、効果的な治療を行うためにも、内診による事前のチェックは非常に重要です。

当日の流れは?受付から診察まで

初めて婦人科を受診する際は、どのような流れで診察が進むのか、不安に思う方も多いでしょう。

ここでは、受付から診察終了までの一般的な流れを、ステップごとにご紹介します。

ステップ①:受付と問診票の記入

クリニックに到着したら、まずは受付で保険証を提出し、問診票を受け取ります。

問診票には、最終月経日、生理周期、妊娠・出産の経験、過去の病気、アレルギーの有無、現在服用中の薬、そして今日相談したいことなどを記入します。

できるだけ正確に記入することで、その後の診察がスムーズに進みます。

最終月経日や生理周期がうろ覚えな方は、事前にメモしておくと安心です。

ステップ②:診察室でお着替え

名前が呼ばれたら、診察室に入ります。

内診を行う場合は、診察室の中にあるカーテンで仕切られたスペースで下着を脱いでいただきます。クリニックによっては、内診用にラップタオルや専用のスカートが用意されています。

ステップ③:内診台に座る

準備ができたら、内診台に座ります。

内診台は、椅子のような形をしており、座ると自動的にリクライニングし、足を置くための台が開く仕組みになっている場合が多いです。

看護師が座り方を案内してくれるので、その指示に従ってください。

腰をできるだけ椅子の奥につけ、足の力を抜いてリラックスすることがポイントです。

ステップ④:先生の診察

内診台の準備が整うと、医師による診察が始まります。

多くの場合、医師と患者さんの間はカーテンで仕切られているため、直接顔を合わせることはありません。

まず、外陰部の状態を視診(目で見て確認)し、その後、腟鏡(ちつきょう)という器具をゆっくりと挿入して、腟の中や子宮の入り口(子宮頸部)の状態を観察します。

次に、指を腟内に挿入し、もう片方の手でお腹の上を軽く押さえながら、子宮や卵巣の大きさ、硬さ、位置、痛みの有無などを確認します(双合診)。

必要に応じて、超音波検査を行うこともあります。

診察は数分で終了します。

診察が終わったら、再び着替えをし、診察室で医師から検査結果や今後の治療方針についての説明を受けます。

痛みは?服装は?内診に関するよくある質問

ここでは、多くの人が内診に対して抱く疑問や不安について、Q&A形式でお答えします。

Q1. 痛くないか心配です…

A. 痛みの感じ方には個人差がありますが、通常、内診で強い痛みを感じることはほとんどありません。

ただし、体に力が入って緊張していると、痛みを感じやすくなることがあります。

できるだけリラックスして、体の力を抜くことを意識してみてください。

もし痛みや違和感があれば、診察中でも遠慮なく医師や看護師に伝えてください。

「痛いです」と一言伝えるだけで、医師は器具の挿入をよりゆっくり行ったり、小さなサイズの腟鏡に変更したりと、配慮を行うことができます。

Q2. どんな服を着ていけばいい?

A. 内診の際は下着を脱ぐため、着脱しやすい服装がおすすめです。

特に、スカートやワンピースは、下着を脱ぐだけで済むのでスムーズです。

パンツスタイルの場合は、少しゆとりのあるデザインのものを選ぶと、着替えが楽になります。

服装に決まりはありませんので、普段通りのリラックスできる格好で問題ありません。

Q3. 生理中でも大丈夫?

A. 不正出血や生理に関する悩みで受診する場合は、生理中でも診察が可能です。

ただし、経血の量が多いと、子宮頸がんの検査など、一部の検査が正確にできないことがあります。

急な症状がなく、定期検診などで受診を予定している場合は、生理期間を避けて予約するのが望ましいでしょう。

生理中に受診しても良いか迷った場合は、事前にクリニックに問い合わせてみることをお勧めします。

Q4. 診察にかかる時間は?

A. 内診そのものにかかる時間は、通常2〜5分程度です。

もちろん、診察内容や検査の有無によって多少前後します。

受付から会計まで含めた全体の所要時間は、クリニックの混雑状況にもよりますが、30分から1時間程度を見ておくと良いでしょう。

クリニックTENでは、お忙しい方でも安心して受診いただけるよう、完全予約制を導入しています。ご予約の時間通りに診療を開始するため、待ち時間はほとんどありません。他の患者様と顔を合わせることも少なく、プライバシーが守られた空間で、心ゆくまでご相談いただけます。

受診する前に、知っておくと安心なこと

少しでもリラックスして婦人科を受診するために、事前にできる準備や心構えについてお伝えします。

質問したいことはメモしておくとスムーズ

診察室に入ると、緊張して聞きたかったことを忘れてしまう、という経験はありませんか?

生理の状態、気になる症状、お薬に関する疑問など、医師に伝えたいことや質問したいことを、あらかじめスマートフォンやメモ帳にリストアップしておきましょう。

診察時にそのメモを見ながら話すことで、伝え忘れを防ぎ、スムーズに相談できます。

スカートやワンピースがおすすめ

服装に決まりはありませんが、前述の通り、スカートやワンピースは内診の際の着替えがとても楽です。

服装に悩んだら、スカートやワンピースを選ぶと良いでしょう。

靴も、ブーツなど着脱に時間がかかるものよりは、スッと履けるものが便利です。

緊張したら深呼吸をしてみて

内診台の上では、誰でも緊張するものです。

そんな時は、ゆっくりと深呼吸をしてみてください。

「鼻から大きく息を吸って、口からゆっくり吐く」を繰り返すことで、心と体の緊張がほぐれ、リラックスしやすくなります。

看護師もそばにいるので、不安な気持ちを話してみるのも良いでしょう。

婦人科を安心して選ぶためのポイント

「婦人科デビュー」や、かかりつけ医を探すにあたって、どのようなクリニックを選べば良いか迷う方もいるでしょう。

安心して相談できるクリニックを見つけるための、2つのポイントをご紹介します。

先生が優しく説明してくれるか

専門用語ばかりで説明が分かりにくい、質問しにくい雰囲気がある、といった環境では、不安は解消されません。

あなたの話を親身に聞いてくれ、診察内容や検査結果について、分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれる医師かどうかは、非常に重要なポイントです。

口コミサイトやクリニックのホームページで、医師の経歴や診療方針などを確認してみるのも良いでしょう。

プライバシーが守られているか

婦人科での相談内容は、非常にデリケートなものが含まれます。

診察室が個室になっているか、話し声が外に漏れないような配慮がされているかなど、プライバシーがきちんと守られる環境であることは、安心して通うための必須条件です。

カウンセリングルームが設けられているクリニックもあります。

渋谷で婦人科を探すなら。クリニックTENにご相談ください

もし、あなたが渋谷エリアで婦人科を探しているなら、ぜひクリニックTENにご相談ください。

当院は、女性の皆さんが安心して、気軽に立ち寄れるクリニックを目指しています。

渋谷駅すぐで、お仕事帰りにも通いやすい

クリニックTENは、渋谷駅から徒歩数分というアクセスしやすい場所にあります。

平日は夜間まで診療している日もあるため、お仕事や学校の帰り、お買い物のついでにも、ご自身のライフスタイルに合わせて通院いただけます。

あなたの不安な気持ちに寄り添います

私たちは、患者さん一人ひとりの不安な気持ちに寄り添うことを最も大切にしています。

婦人科が初めての方でも安心して受診できるよう、女性医師が在籍しており、丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明を心がけています。

どんな些細なことでも、遠慮なくご相談ください。

Webで簡単に予約ができます

当院では、患者さんの待ち時間を少しでも短縮できるよう、Web予約システムを導入しています。

24時間いつでも、スマートフォンやパソコンから簡単に予約をお取りいただけます。

もちろん、急な症状でお困りの場合は、お電話でのご相談も受け付けています。

不安なことは、先生や看護師さんにどんどん質問しよう

内診は、あなたの健康を守るための大切なステップです。

この記事を読んで、内診への理解が深まり、少しでも不安が和らいでくだされば幸いです。

婦人科は、決して怖い場所ではありません。

むしろ、女性が健やかな毎日を送るための、心強いパートナーです。

分からないこと、不安なことがあれば、一人で抱え込まずに、ぜひ医師や看護師に相談してください。

女性のお悩みについては当院の婦人科をご受診ください

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FLOW

受診の流れ

予約・WEB 問診回答

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当院は完全 WEB 予約制となっています。 面倒な会員登録はなく、LINE と連携、友達登録することでたった1分で予約が完了します。

(ブラウザがプライベートモードになっていると登録に失敗することがありますのでプライベートモードは OFF にしてご利用ください)

診療科目を選択し、予約可能な枠からご希望の時間帯をお選びください。予約後はそのまま問診にお答えいただきます。これによって、診察開始前から医師があなたの状態を把握することができるようになり、クリニック到着後すぐに診察をすることが可能になります。

来院 / 受診

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受付でクレジットカード・保険証を提出いただきます。医師がいる部屋に患者さまが入る、そのような通常のクリニックとは逆転の発想で患者さまにお部屋の枠を予約していただいてそのまま直接診療室にご案内し、そこに医師がお伺いします。問診表を記入したり、待合室で待つ必要はありません。

持ち物

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事後決済

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事後決済 診察終了後にお会計を待つ必要はありません。決済については、来院時に登録したクレジットカードから引き落としをおこないます。初回来院時に登録したカード情報をその後も利用可能です。

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診察後には、医師からのコメントを添えた診察内容のまとめを LINE からお送りします。診断病名や、医師のアドバイス、もう一度受診が必要な状況などをいつでも見返すことが可能です。

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