この記事を書いた医師
草壁 広大
KODAI KUSAKABE
草壁 広大
KODAI KUSAKABE
医師/日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
東京慈恵会医科大学医学部を卒業、国立病院機構 東京医療センターでの初期臨床研修を経て、東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座に入局。産婦人科専門医を取得後、同講座の助教を経て、現在は千葉西総合病院産婦人科に勤務。当院では婦人科診療全般の監修および毎週火曜の婦人科外来を担当。
毎月やってくる、あのズーンと重い下腹部の痛みと、どんよりとした気持ち。大切な会議や楽しみにしていた友人との約束も、生理痛のせいで心から集中できなかったり、笑顔が曇ってしまったり…。そんな経験はありませんか?
生理痛は多くの女性にとって身近な悩みですが、決して「我慢するのが当たり前のこと」ではありません。
もし、その痛みが和らぎ、毎月の生理期間をもっと穏やかに、そして自分らしく前向きに過ごせる方法があるとしたら、知りたいと思いませんか?
この記事は、長年ひとりで痛みに耐えてきた方のために、体が発しているサインを正しく理解し、笑顔を取り戻すための第一歩を、ここから一緒に踏み出すためのステップをご紹介します。
はじめに:生理痛の悩み、セルフケアだけで終わらせていませんか?

毎月やってくる生理。そのたびに、重たい下腹部の痛みや腰のだるさに悩まされている方も多いのではないでしょうか。「生理痛はあって当たり前」「みんな我慢していることだから」と、市販の鎮痛薬やカイロでなんとか乗り切るのが習慣になっているかもしれません。
しかし、その痛み、本当に我慢し続けるしかないのでしょうか。
実は、つらい生理痛は「月経困難症」という治療の対象となる症状かもしれません。そして、その痛みの裏には、将来の健康に関わる原因が隠れている可能性もあります。セルフケアはもちろん大切ですが、それだけでは根本的な解決にならないことも多いのです。
この記事では、ご自身の生理痛と向き合い、婦人科受診という次の一歩を踏み出すための「ガイドブック」として、具体的なステップを一つひとつ丁寧に解説していきます。
ステップ1:まずは自分の生理痛を知ろう

婦人科に行くべきか迷ったとき、まず始めてみてほしいのが「自分の生理痛を記録すること」です。ご自身の体の状態を客観的に把握し、医師に正確に伝えることは、適切な診断と治療への第一歩となります。
痛みのレベルを記録する(いつ、どんな痛みか)
まずは、いつ、どこが、どのように痛むのかを記録してみましょう。スマートフォンのメモ機能や手帳に、「生理2日目、下腹部がズキズキ痛んで動けない」「生理前から腰が重だるい」といった簡単な言葉でメモを残すだけで十分です。痛みの強さを10段階の数字で表してみるのも、変化が分かりやすくなるのでおすすめです。
生理周期を記録するアプリを利用し、生理周期の記録とあわせて症状をメモしておくのもおすすめです。
経血の量をチェックする(ナプキン交換の頻度)
経血量は、他の人と比べる機会がないため分かりにくいものですが、ご自身の変化に気づくことが大切です。「昼間でも夜用ナプキンを使わないと不安」「1〜2時間でナプキンがもれてしまう」「以前より明らかに量が増え、レバーのような血の塊が頻繁に出る」といった状態は、経血量が多いサインかもしれません。ナプキンを交換する頻度なども、ぜひ記録しておきましょう。
基礎体温をつけてみる
もし余裕があれば、基礎体温の記録もしてみましょう。毎朝、体を動かす前に舌の下で体温を測ることで、女性ホルモンのバランスが正常に働いているかどうかの目安を知ることができます。必須ではありませんが、記録があると、より多くの情報を医師に伝えることができます。
ステップ2:婦人科を受診するタイミングを見極める

「これって病院に行くほどの症状なの?」という疑問は、多くの方が抱くものです。ここでは、受診を検討すべき具体的なタイミングをご紹介します。
「市販薬を定期的に購入している」は受診のサイン
生理痛だけでなく、頭痛なども含めて月に10日以上鎮痛薬を飲んでいる状態は、「薬物使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」を引き起こす可能性もあり、注意が必要です。薬が手放せない、効かなくなってきたと感じる場合は、その場しのぎの対処をするのではなく根本的な解決策を見つけるために、ぜひ一度ご相談ください。
「だんだんひどくなる」はすぐにでも受診を
「半年前より、今の方が明らかに痛みが強い」「年々、生理痛の症状が悪化している」と感じる場合、それは子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの病気が進行しているサインかもしれません。痛みは我慢せず、できるだけ早く婦人科を受診しましょう。早期発見・早期治療が、将来のあなたの体を守ることに繋がります。
結婚や妊娠を考え始めたら一度相談を
現在、特にひどい症状がなくても、将来的に妊娠を希望されている方は、一度婦人科で検診を受けることをお勧めします。生理痛の原因となる病気の中には、不妊の原因になりうるものもあります。ブライダルチェックの一環として、まずは自分の体の状態を知っておくことはとても大切です。
ステップ3:婦人科クリニックを予約する

受診を決めたら、次は予約です。初めての方は緊張するかもしれませんが、心配はいりません。
どこの婦人科クリニックがよいか分からない場合は、自宅や学校、職場の近くにあるなど、通いやすさを重視して選ぶ方法、または公式サイトや口コミをチェックして選ぶなどの方法があります。
予約の際に伝えるとスムーズなこと
予約する際は、「生理痛の相談です」とシンプルに伝えるだけで大丈夫です。もし気になること(生理中でも大丈夫か、など)があれば、その際に気軽に質問してください。
保険証を忘れずに
受診当日は健康保険証またはマイナンバーカードが必要です。もし、他の病院で処方されている薬があれば、お薬手帳も持参すると診察がスムーズです。そして、ステップ1で記録したメモもぜひ持参してください。何よりの貴重な情報になります。
婦人科では何をするの?初診の流れをシミュレーション

初めての婦人科を受診する場合、何が行われるかわからないと不安ですよね。ここでは、クリニックTENにおける初診の一般的な流れをご紹介します。
事前問診票の記入・決済方法の登録
当院では完全予約制の特徴を活かして、事前問診票の記入をお願いしております。
LINEでご予約いただいた後に問診に回答した後、クレジットカードの事前登録により当日のスムーズな受診体験が可能となります。
受付
クリニックに着いたら、まずは受付で保険証を提出し、ご案内のある診察室で待機いただきます。完全予約制のクリニックで事前に問診が済んでいますので、受付で待つ必要がありません。他の患者さんともほぼ会うことなく、診察室へご案内ができます。
医師による問診(一番大切な時間です)
診察室では、医師が問診票とあなたのメモを見ながら、じっくりとお話を聞きます。うまく説明できなくても、医師が一つひとつ質問しながら丁寧に聞き出しますので、リラックスして、今一番困っていることをあなたの言葉で伝えてください。この対話の時間が、診断において最も重要です。
必要な検査(超音波検査など)
問診の内容に応じて、医師が必要と判断した検査を行います。代表的なのは、子宮や卵巣の状態をモニターで確認する「超音波(エコー)検査」です。内診と同時に行うことが多く、専用の小さなスティック状の器具を用いて観察します。痛みはほとんどなく、子宮筋腫や子宮内膜症の有無などを確認できます。
診断と治療方針の説明
検査結果をもとに、医師があなたの体の状態と、痛みの原因について説明します。そして、今後の治療法や選択肢について、あなたの希望やライフプランを伺いながら、一緒に考えていきます。
当院でご提案できる、生理痛を和らげるための治療方針
婦人科では、痛みをただ抑えるだけでなく、その原因にアプローチする様々な治療をご提案できます。
次の生理で痛みから解放されたい方は…

生理痛は、我慢することが当たり前ではありません。それはあなたの体が発している、見過ごしてはいけない大切なサインです。
正しい知識を持ち、専門家のサポートを得ることで、毎月の憂鬱な数日間は、もっと穏やかで快適なものに変えることができます。
次の生理こそ、痛みから解放された笑顔の自分で過ごすために。その第一歩として、まずはクリニックの扉を叩いてみませんか。私たちはいつでも、あなたの悩みに真摯に耳を傾けます。
生理痛にお困りなら当院をご受診ください
FLOW
受診の流れ
予約・WEB 問診回答
予約・WEB 問診回答
当院は完全 WEB 予約制となっています。
面倒な会員登録はなく、LINE と連携、友達登録することでたった1分で予約が完了します。
(ブラウザがプライベートモードになっていると登録に失敗することがありますのでプライベートモードは OFF にしてご利用ください)
診療科目を選択し、予約可能な枠からご希望の時間帯をお選びください。予約後はそのまま問診にお答えいただきます。これによって、診察開始前から医師があなたの状態を把握することができるようになり、クリニック到着後すぐに診察をすることが可能になります。
来院 / 受診
来院 / 受診
受付でクレジットカード・保険証を提出いただきます。医師がいる部屋に患者さまが入る、そのような通常のクリニックとは逆転の発想で患者さまにお部屋の枠を予約していただいてそのまま直接診療室にご案内し、そこに医師がお伺いします。問診表を記入したり、待合室で待つ必要はありません。
持ち物
保険証
クレジットカード
事後決済
事後決済
事後決済 診察終了後にお会計を待つ必要はありません。決済については、来院時に登録したクレジットカードから引き落としをおこないます。初回来院時に登録したカード情報をその後も利用可能です。
アフターフォロー
アフターフォロー
診察後には、医師からのコメントを添えた診察内容のまとめを LINE からお送りします。診断病名や、医師のアドバイス、もう一度受診が必要な状況などをいつでも見返すことが可能です。
また、LINE で友達登録をしておけば病院からの連絡、患者さまからの質問と双方向にコミュニケーションをとることができます。
PAYMENT
お支払い方法
当院は完全キャッシュレスでクレジットカードによる支払いのみ対応しております。
